ルノー・ジャポンは2025年11月27日、ルノー カングーのホイールベースと全長を延長した特別仕様車「ルノー グランカングー」を2026年2月に発売すると発表した。3列7人乗り、独立スライドや取り外し可能なシートなど多彩なアレンジを備えた新モデルは、国産ミニバンとはひと味違う「欧州的ユーティリティ性能」を求める層に刺さる1台だ。

欧州流の「使い勝手優先」発想で作られた7人乗りカングー

グランカングーは、現行カングーのホイールベース伸長と全長拡大により、3列シートを実現した新たな特別仕様車だ。最大の特徴は「3列すべてが独立シート」である点だ。

前後スライド、2列目・3列目の折り畳み、さらに2列目・3列目の取り外しまで可能とする構造は、国産ミニバンの「ベンチ式中心」とは根本的に発想が異なる。必要なときに人を乗せ、使わないときは荷室に極振り──そんな欧州商用ベース車ならではの合理性を色濃く打ち出す。

画像: 室内高を活かしたスクエアな空間設計により、3列目まで視界が開けた明るいキャビンを確保。乗り降りしやすいフロア高も魅力だ。

室内高を活かしたスクエアな空間設計により、3列目まで視界が開けた明るいキャビンを確保。乗り降りしやすいフロア高も魅力だ。

さらにグランカングーには、観音開きのダブルバックドアを採用。これはカングーの象徴的な要素のひとつで、狭いスペースでも荷物の積み下ろしがしやすい実用品志向の装備だ。ボディカラーは専用の「ベージュ サハラ」。落ち着いた砂色は、アウトドアシーンと街中のどちらにも自然にマッチする。

「荷物も人も」を自在にこなす新しいミニバンを創造

グランカングーの最大の価値は、「使いたいときに使いたいだけ空間を変えられる」という点に尽きる。3列目を外せば広大なラゲッジスペースが出現し、2列目まで外すと「バン」としての性格が前面に出る。たとえば家族7人で移動し、現地で自転車を積み帰るといった芸当も容易にこなす。これほど極端な可変性を持つミニバンは、国内ブランドではほとんど存在しない。

画像: 7人全員が独立シートに座れるパッケージを採用。全席で頭上空間に余裕があり、ロングドライブでも姿勢を崩さず過ごせる。

7人全員が独立シートに座れるパッケージを採用。全席で頭上空間に余裕があり、ロングドライブでも姿勢を崩さず過ごせる。

画像: 広い荷室とフラットな床面が生む、長尺ギアのスマートな積載性。サーフボードを並べて置いても左右にゆとりが残り、荷物の固定もしやすい。

広い荷室とフラットな床面が生む、長尺ギアのスマートな積載性。サーフボードを並べて置いても左右にゆとりが残り、荷物の固定もしやすい。

パワートレインは1.3L ガソリンターボと電子制御7速AT(7EDC)の組み合わせ。ストップ&ゴーが多い都市部でも扱いやすく、高速域の巡航でも余裕を見せる特性を持つ。

また、滑りやすい路面での発進を助ける「エクステンデッドグリップ」を搭載し、標準装備の16インチオールシーズンタイヤと組み合わせることで、全天候型のタフな移動性能を獲得している。

画像: 2列目シートは前に倒すことで3列目へのアクセスを高めており、日常の使い勝手を大きく底上げする。

2列目シートは前に倒すことで3列目へのアクセスを高めており、日常の使い勝手を大きく底上げする。

グランカングーは2026年1月中に詳細を公表したのち、発売は2026年2月の予定とされている。国産ミニバンとはアプローチが異なる新たな選択肢として、2026年のミニバン市場で注目のモデルとなるだろう。

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