伝説として始まり、革新へと至ったスーパーカーたち。1970年代の懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまで紹介していこう。今回は、日産 GT-Rだ。

ニュルブルクリンク北コースで当時の最速ラップを記録

画像: コクピットは大人が4人快適に移動できるGTカーとしての実用性を併せ持つ。それがGT-Rの伝統でもある。

コクピットは大人が4人快適に移動できるGTカーとしての実用性を併せ持つ。それがGT-Rの伝統でもある。

サスペンションはビルシュタイン ダンプトロニックを採用。これは様々な走行シーンに対して、車両データから最適に電子制御されたショックアブソーバーの減衰力にアジャストされるものだ。ブレーキは、超大径のブレンボ製フルフローティングドリルドローターと高剛性ブレーキパッド、およびブレンボ製モノブロックキャリパー(フロント:6ポット、リア:4ポット)の採用で、安定した制動力と高い耐フェード性能を実現している。

タイヤはしっかりしたグリップと日常ユーティリティを高次元でバランスされた専用タイヤ。ランフラット構造でパンク状態においても80km/hで80kmの走行が可能だ。それらを支えるボディは、カーボン、アルミダイキャスト、スチールを最適配置した高剛性&しなやかなもの。ボディ&サスペンション一体化設計によって、高次元の衝突安全性能を実現している。

ドイツのニュルブルクリンク 北コースでのタイムアタックにも挑戦しており、2013年には当時の量産市販車で最速ラップタイムととなる7分8秒679を記録している。2014年からは派生モデルとして「GT-R NISMO」をラインアップ。こちらも毎年進化を続け、2020年モデルでは最高出力を600ps、最大トルクを66.5kgmにまで高めている。

レースで勝つために生まれたGT-Rは、日本のスーパーGTやスーパー耐久シリーズ、海外ではインターコンチネンタルGTチャレンジやニュルブルクリンク24時間レースなど、さまざまなレースシーンで活躍した。2024年3月に2025年モデルが発表されると同時に、「供給できない部品が多くなってきたことから、2025年8月で生産終了する」との発表がなされ、これが最後のR35となった。

画像: リアビューもスマートさよりも筋肉に覆われた力強さを感じさせる。フロントフェンダーのアウトレットも特徴的だ。

リアビューもスマートさよりも筋肉に覆われた力強さを感じさせる。フロントフェンダーのアウトレットも特徴的だ。

日産 GT-R(初期型) 主要諸元

●全長×全幅×全高:4655×1895×1370mm
●ホイールベース:2780mm
●車両重量:1740kg
●エンジン種類:60度V6 DOHCツインターボ
●総排気量:3799cc
●最高出力:480ps/6400rpm
●最大トルク:60.0kgm/3200-5200rpm
●燃料・タンク容量:無鉛プレミアム・71L
●トランスミッション:6速DCT
●駆動方式:トランスアクスル式4WD
●タイヤサイズ:前255/40ZRF20、後285/35ZRF20

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