トヨタグループは2025年12月20日、神奈川県横浜市の山下ふ頭にイマーシブ・ミュージアム「THE MOVEUM YOKOHAMA by TOYOTA GROUP」(以下「ザ・ムービアム ヨコハマ」)をオープンする。約1800㎡の巨大空間で、映像と音に包まれる没入型芸術体験を提供する期間限定施設で、芸術とテクノロジー、そして“人の感動”を軸にした新しい文化発信拠点として注目される。

「移動」から「感動」へ~トヨタグループが描く新たな文化拠点~

トヨタグループが横浜・山下ふ頭4号上屋に誕生させた「ザ・ムービアム ヨコハマ」は、単なるアート展示施設ではない。名称に込められた“MOVE”には、移動という意味だけでなく「心を動かす=感動する」という意志が重ねられている。

モビリティ企業として世界をリードしてきたトヨタが、次に挑むのは人の感性や心に直接働きかける文化体験の創出だ。自動車や移動手段を超え、人間そのものを中心に据える姿勢が、この施設全体の思想として貫かれている。

画像: 「ザ・ムービアム ヨコハマ」では約1800平方メートルの巨大空間で、音と映像に包まれる没入型芸術体験ができるイマーシブアートを展開。写真はエントランス。

「ザ・ムービアム ヨコハマ」では約1800平方メートルの巨大空間で、音と映像に包まれる没入型芸術体験ができるイマーシブアートを展開。写真はエントランス。

施設の核となるのは、巨大空間を生かしたイマーシブアートだ。音、映像、空間演出が一体となり、鑑賞者は“観る側”から“作品の一部”へと引き込まれる。

オープニングを飾るのは、世紀末ウィーンを代表する画家グスタフ・クリムトの世界を再構築した「美の黄金時代」と、世界各地の音文化をテーマにした「LISTEN. ONE MOMENT」である。

クリムトの作品群は、生命や愛、死といった普遍的テーマを感覚的に体験させ、LISTEN.は10年にわたる音の旅を凝縮し、人類が育んできたリズムや旋律を立体的に伝える。

バックウォール裏に設けられたミラールームでは、鏡面を用いた演出によって、よりパーソナルな没入体験が可能となる。空間そのものが鑑賞者を映し返し、作品との距離を極限まで縮める。

画像: 「グスタフ・クリムト 黄金時代」:クリムトが描いた生命、愛、黄金、死といった人間の本質的なテーマを音楽、色彩、動き、空間デザインが融合した5つのテーマを通して感覚の旅へと誘う。観念的な理解を超え、直感と感情に深く訴えかけるクリムトの世界を、交響曲のように響き合う物語として再解釈する、新たな試みを体感できる。

「グスタフ・クリムト 黄金時代」:クリムトが描いた生命、愛、黄金、死といった人間の本質的なテーマを音楽、色彩、動き、空間デザインが融合した5つのテーマを通して感覚の旅へと誘う。観念的な理解を超え、直感と感情に深く訴えかけるクリムトの世界を、交響曲のように響き合う物語として再解釈する、新たな試みを体感できる。

画像: 「LISTEN. ONE MOMENT」:この作品は10年をかけて約26ヵ国を巡り、未来へ紡ぎたい「音」の宝を映像に収めてきた。東西を結んだ騎馬民族のリズム、流浪の民や吟遊詩人のメロディ、心をひとつに結ぶ歌の宴、世代から世代へと受け継がれた魂のダンス…文化が行き交った道を辿り、生きる力を育む「音」を旅できる。

「LISTEN. ONE MOMENT」:この作品は10年をかけて約26ヵ国を巡り、未来へ紡ぎたい「音」の宝を映像に収めてきた。東西を結んだ騎馬民族のリズム、流浪の民や吟遊詩人のメロディ、心をひとつに結ぶ歌の宴、世代から世代へと受け継がれた魂のダンス…文化が行き交った道を辿り、生きる力を育む「音」を旅できる。

画像: 「ミラールーム」:バックウォールの裏に位置するミラールームでは、側面の外壁に設置された鏡面によってよりパーソナルな没入体験を楽しむことができる。

「ミラールーム」:バックウォールの裏に位置するミラールームでは、側面の外壁に設置された鏡面によってよりパーソナルな没入体験を楽しむことができる。

画像: 「エゴン・シーレ : 黄金の影で」:スペシャルセクションでは、動乱のウィーン世紀末の内なる不安を視覚化した表現主義の世界を、エゴン・シーレの作品を中心に紹介。シーレ独自の緊張と孤独をたたえた作品をたどる旅。同世代の芸術家たちとの対話から、クリムトに連なる美学の系譜が解き明かされていく。

「エゴン・シーレ : 黄金の影で」:スペシャルセクションでは、動乱のウィーン世紀末の内なる不安を視覚化した表現主義の世界を、エゴン・シーレの作品を中心に紹介。シーレ独自の緊張と孤独をたたえた作品をたどる旅。同世代の芸術家たちとの対話から、クリムトに連なる美学の系譜が解き明かされていく。

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