2025年、日本導入50周年を迎えたフォルクスワーゲン ゴルフ。Motor Magazine誌では、この記念すべき節目の年にゴルフ各モデルの実力を多角的に検証するマンスリーレポート企画をスタート。その第6弾は、ハッチバックの「eTSI Rライン」からヴァリアントの「TDI Rライン」へバトンタッチ。(Motor Magazine 2025年11月号を再構成 撮影:永元秀和)

今や貴重なステーションワゴン

画像: Rラインは専用のスポーツシート(試乗車はレザーパッケージ付き)なので、前席はヘッドレスト一体型で大きめな形状。後席はスライド機構は持たないがセンターアームレスト&センタースルー付きで使い勝手も良く40:60の分割可倒式。最大1642Lの荷室は180cmの筆者が横になっても余裕。このスペースをどう活用するか。

Rラインは専用のスポーツシート(試乗車はレザーパッケージ付き)なので、前席はヘッドレスト一体型で大きめな形状。後席はスライド機構は持たないがセンターアームレスト&センタースルー付きで使い勝手も良く40:60の分割可倒式。最大1642Lの荷室は180cmの筆者が横になっても余裕。このスペースをどう活用するか。

試乗車にはディスカバーパッケージ(17万6000円)、テクノロジーパッケージ(23万1000円)、レザーパッケージ(30万8000円)が装備されていた。中でもテクノロジーパッケージのLEDマトリクスヘッドライト「IQ.LIGHT」は夜間走行が多い人におすすめ。対向車や道路状況に応じて配光を自動制御し、人気の少ない道ではそのありがたみを実感できる。アラウンドビューカメラやヘッドアップディスプレイ、パワーテールゲートなども含まれ、内容を考えれば割高感はない。ただしディスカバーパッケージとのセットオプションとなる点には注意が必要だ。

ハッチバックで用が足りる人にとってヴァリアントは不要かもしれないが、大人4名と大きな荷物を余裕で積める点は確かな強み。ゴルフシリーズ共通の使い勝手や走りの良さを失うことなく、異なるキャラクターで魅力を広げているのが特徴だ。広大な荷室を活かして趣味やアウトドアに出かければ、その実力を存分に味わえることだろう。

いまや数少ないステーションワゴンという存在。国産ではトヨタ カローラ ツーリングやスバル レヴォーグがライバルとして存在し、ゴルフ ヴァリアントはボディサイズ的にもその中間に位置する。価格帯はレヴォーグ(363万円〜)と同水準で、輸入車としては十分に競争力がある。

輸入勢ではアウディA3 スポーツバックやプジョー308SWと重なるが、ゴルフ ヴァリアントほどベーシックで自然体に付き合えるワゴンは少ない。毎日の生活に溶け込みつつ、長距離走行でも頼もしい。そんな万能さこそ、ゴルフ ヴァリアント TDI Rラインの最大の魅力である。

【ゴルフ日本導入50周年記念】ゴルフ ヴァリアント TDI Rライン マンスリーレポート
試乗期間:2025年8月1日〜8月28日
走行距離:3554km
平均燃費:18.7km/L

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