2011年、メルセデス・ベンツの人気SUV「Mクラス」が欧州でフルモデルチェンジし、3代目となって登場した。モノコックシャシ採用でプレミアムSUVとして世界的なヒットモデルとなった2代目から、新しいエンジンや進化した駆動制御システムなど新しいトピックを盛り込んでの誕生となった。その実力はどんなものだったのだろうか。ここでは2011年12月に行われた国際試乗会の模様を振り返ってみよう。(以下の試乗記は、Motor Magazine 2012年2月号より)

乗り心地の丸さは秀逸、電制介入の違和感は皆無

試乗にはML350ブルーエフィシエンシー及びML350ブルーテックの両方が用意されたが、エンジンの違いにかかわらず、印象的なのは乗り心地の丸さだ。これはエアサスだけでなく、新たにセレクティブダンピングシステムが設けられたコイルサスも同様で、昨今のサルーン系モデルでいえばSクラスにも近いしなやかさを備えている。

試乗車はダンロップのウインタータイヤを装着していたが、それを差し引いても路面アタリは努めて柔らかく、大きな入力もバネ下で完全に収束させていた。ステアリングフィールも絶品で、この辺はレンジローバーとも比肩できそうなほどだ。

今回の試乗では氷雪路のコースも交えられたが、そこで効果を発揮したのがオプションパッケージに用意される、ESP連動の6つの走行モード切り替えシステムだった。これはエアサスとの組み合わせで車高をはじめ、スロットル開度や変速制御も自動で最適設定とするもので、シビアな環境でもドライバーのスキルを問わず、優れた走破性を発揮する。

画像: より品質感の向上したインテリア。センターコンソールのドリンクホルダーは、飲み物を8〜55℃の温度に保つことが可能。

より品質感の向上したインテリア。センターコンソールのドリンクホルダーは、飲み物を8〜55℃の温度に保つことが可能。

印象的なのはそれらのデバイスがバリバリに働いているような状況でも、介入の違和感を極力感じさせないようにセットアップされていることだ。前後等分固定の駆動配分も然りだが、メルセデスにとっての四駆とは、破天荒なパフォーマンスを引き出すものではなく、通常のドライブフィールといかに差異なくドライバーをアシストするかを前提に考えられているということがわかる。

日本への導入は2012年の前半を予定。X5のディーゼルモデル導入も同時期とあれば、新型Mクラス、ブルーテックが牽引要素として注目されることになると予想しておこう。(文:渡辺敏史)

メルセデス・ベンツ ML350 4マティック ブルーエフィシエンシー 主要諸元

●全長×全幅×全高:4804×1926×1796mm
●ホイールベース:2915mm 
●車両重量:2130kg
●エンジン:V6DOHC
●排気量:3498cc
●最高出力:225kW(306ps)/6500rpm
●最大トルク:370Nm(37.7kgm)/3500-5250rpm  
●トランスミッション:7速AT
●駆動方式:4WD
●最高速:235km/h
●0→100km/h加速:7.6秒
※EU準拠。

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