WRC復帰のランチア・ワークス、イプシロン2台はほろ苦デビュー
1992年限りでWRCでのワークス活動を終了していたランチアが、ついにWRCに戻ってきた。車両はトップカテゴリーではなく、ひとつ下のラリー2だが、完全なるワークス体制でまずは2026年のWRC2タイトルを狙っての出走。ドライバーには2025年のモンテカルロのWRC2を制したヨハン・ロッセルと、同じくタイトルを狙える速さを持つニコライ・グリアジンを起用。イプシロン・ラリー2HFインテグラーレは、同じステランティス・グループの快速WRC2マシン、シトロエンC3から主要コンポーネンツを引き継いでいることもあって、WRC2優勝の大本命として復帰戦を迎えた。
しかしSS1、まさかの出来事が起きる。12km地点で、優勝候補筆頭のロッセルが壁にサスペンションをヒットしていきなりデイリタイアとなってしまったのだ。翌金曜日には、グリアジンもWRC2優勝争いの最中にコースアウト、こちらもデイリタイアとなってしまう。
それでも土曜日から再出走したロッセルはWRC2のベストタイムを連発。日曜日単独の「スーパーサンデー」では、スタート順の優位もあって、なんとラリー1を含む総合での首位も獲得するなど驚異のパフォーマンスを披露した。デビュー戦勝利こそならなかったが、今後の活躍が期待される。

ラリー2での参戦だが、ワークス体制でのエントリーで大きな注目を集めたランチア(イプシロン・ラリー2HFインテグラーレ)。2台ともデイリタイアに終わったが、ヨハン・ロッセルは日曜日「スーパーサンデー」で、ラリー1を含む総合首位を獲得する走りを見せた。
次戦WRC第2戦ラリー・スウェーデンは、2月12日から15日にかけて、スウェーデン北部の都市ウーメオーを中心に開催される。森林地帯の未舗装路を舞台に行われるこのラリーは、2026年のカレンダー唯一のフルスノーイベント。ステージは全て積雪路で、ラリーカーは金属製のスタッド(スパイク)が埋め込まれた雪道専用の「スタッドタイヤ」を装着して走行。平均速度は非常に高く、WRCの全イベントの中で例年3本の指に入る超高速ラリーとなる。
2026年 WRC開幕戦ラリー・モンテカルロ リザルト
2026年 WRC開幕戦ラリー・モンテカルロ
1位:O.ソルベルグ(トヨタ GRヤリス ラリー1)4h24m59.0s
2位:E.エバンス(トヨタ GRヤリス ラリー1)+51.8s
3位:S.オジェ(トヨタ GRヤリス ラリー1)+2m02.2s
4位:A.フルモー(ヒョンデ i20N ラリー1)+5m59.3s
5位:T.ヌーヴィル(ヒョンデ i20N ラリー1)+10m29.8s
6位:L.ロッセル(シトロエン C3 ラリー2)+12m58.4s
7位:勝田貴元(トヨタ GRヤリス ラリー1)+13m05.4s
8位:R.ダプラ(シュコダ・ファビアRS ラリー2)+15m07.9s
9位:P.ペラモウゲス(ヒョンデ i20 N ラリー2)+18m09.4s
10位:E.カミリ(シュコダ・ファビアRS ラリー2)+18m36.4s
2026年 WRCドライバーズランキング(開幕戦終了時)
1位:O.ソルベルグ 30
2位:E.エバンス 26
3位:S.オジェ 18
4位:A.フルモー 17
5位:T.ヌーヴィル 10
6位:L.ロッセル 8
7位:勝田貴元 6
2026年 WRCマニュファクチャラーズランキング(開幕戦終了時)
1位:トヨタ 59
2位:ヒョンデ 35
3位:Mスポーツ・フォード 0

