フェラーリ ラ・フェラーリ(FERRARI LA FERRARI:2013〜2016)

フェラーリ史上初のハイブリッド パワーユニットを採用したラ・フェラーリ。F1テクノロジーが注ぎ込まれている。
2013年、フェラーリはエンツォフェラーリの後継モデルにあたる限定生産車「ラ・フェラーリ」をワールドプレミアさせた。ラ・フェラーリ(La Ferrari)の「La」とはイタリア語の女性名詞に付く定冠詞で、英語風にいえば「ザ・フェラーリ」ということになる。
ラ・フェラーリは、F40、F50、そしてエンツォフェラーリと続いてきたフェラーリの特別モデルにあたる。その内容はフェラーリの絶対的最高峰であるF1マシンにできるだけ近い技術を採用するのがF50以来の通例だが、今回は当時のF1に採用されていたモーターアシスト機構のKERSに準じたHY-KERSというシステムを採用し、フェラーリ史上初のハイブリッド テクノロジーを採用した市販モデルとなっている。
HY-KERSのシステムは、2基のモーター/ジェネレーターとリチウムイオン バッテリー、そして制御装置から構成される。モーターの最高出力は163ps。エンジンはF12ベルリネッタに搭載されたものをベースにした伝統のV12で、エンジン単体で最高出力800psと最大トルク700Nmを発生。システム合計での最高出力は963ps、最大トルクは900Nm以上を発生する。

6.3LのV12エンジンと、当時のF1からフィードバックされたモーターアシストを組み合わせたHY-KERSを採用。
トランスミッションは7速DCTで、後輪のみを駆動する。なお、モーターのみでの走行はできない。公称のパフォーマンスは、最高速度が350km/h以上、0→100km/h加速が3秒未満、0→200km/h加速が7秒とアナウンスされている。
シャシはカーボンファイバー製モノコック。スタイリングを手がけたのはそれまでのピニンファリーナではなく、フラビオ・マンツォーニを中心とした社内デザインで、330P4や312Pといった1960年代後半のスポーツプロトタイプをイメージしている。
ラ・フェラーリは499台+オークション用1台の限定生産で、2016年にはオープンボディの「アペルタ(イタリア語でオープンを意味する)」を209台+オークション用1台で限定生産した。どちらの車型も正式な車両価格は発表されていないが、100万ユーロ(当時のレートで約1億4000万円)以上といわれている。

インテリアのデザインは意外とシンプル。走行に関係のあるスイッチの大半はステアリングホイールに配置されている。
フェラーリ ラ・フェラーリ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4702×1992×1116mm
●ホイールベース:2650mm
●車両重量:1255kg
●エンジン種類:65度V12 DOHC+3モーター
●総排気量:6262cc
●最高出力:800ps/9000rpm
●最大トルク:700Nm/6750rpm
●燃料・タンク容量:無鉛プレミアム・ー
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:縦置きミッドシップRWD
●タイヤサイズ:前265/30ZR19、後345/30ZR20


