1989年に登場したマツダのスポーツカー、ロードスター。登場から35年以上を経た今もなお多くの人に支持されている。ライトウエイトスポーツカーのお手本であり続けている現行型に改めて試乗し、愛され続ける理由を探ってみた。(Motor Magazine 2025年4月号より。文:渡辺敏史/写真:永元秀和)

ロードスターという存在はさまざまな贈り物をくれる

加えて、一般グレードに備わるものをあらかた排し、素に近いところまで簡素化することで、ドライバーの一挙手一投足を明け透けに再現するのが、もっともベーシックなSとなる。速さに未練なく運転行為そのものを探求するドライバーにとっての姿見のようなこのグレードは、初代が目指してきたドライビングプレジャーをもっとも色濃く受け継ぐものとしてND型の当初から設定されてきた。

個人的にもSに準ずるND前期型の990Sを所有しているが、今のクルマのとんでもない速さに追いつかなくなった自分の運転をもう一度見直すといった探究的な目的に応えてくれている。

画像: タイヤサイズは195/50R16で、昨今のスポーツカーとしては珍しく高めの扁平率をチョイス。アルミホイールは軽量化のために4穴とした。

タイヤサイズは195/50R16で、昨今のスポーツカーとしては珍しく高めの扁平率をチョイス。アルミホイールは軽量化のために4穴とした。

時にはうんと回して加速する必要にも迫られる1.5Lエンジンは、高速巡航であれば20km/Lに近い好燃費をマークする。車重の軽さは燃費のみならず消耗品の負担の軽さとも同義であり、なにより質量に阻害されないクルマの純粋な動きを見せてくれるという点でも特別だ。

そんな走りの非凡さが、屋根を開ければ散々見慣れた近所の道端さえ異なる景色を見せてくれるというオープンカーならではの効能と切り離せないものとして同居している。ロードスターのようなクルマは他に変わるものがないし、それがもたらす気持ちよさもまた他を探せど見当たらない。真のライトウエイトを創り続けるというマツダの執念が、世界をどれほど幸せにしてきたか。それはとても感慨深いことだと思う。

マツダ ロードスター Sレザーパッケージ Vセレクション 主要諸元

●全長×全幅×全高:3915×1735×1235mm
●ホイールベース:2310mm
●車両重量:1030kg
●エンジン:直4 DOHC
●総排気量:1496cc
●最高出力:100kW(136ps)/7000rpm
●最大トルク:152Nm/4500rpm
●トランスミッション:6速MT
●駆動方式:FR
●燃料・タンク容量:プレミアム・40L
●WLTCモード燃費:16.8km/L
●タイヤサイズ:195/50R16
●車両価格(税込):355万3000円

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