ファンにとって待ちに待ったホットハッチ
3代目となるスイフト スポーツが発売された。ベースとなる現行型スイフト登場から1年あまり。ファンにとっては待ちに待ったホットハッチ、それが「新スイスポ」と言えるだろう。
進化したのは、まずはエンジン。型式はM16A、排気量も従来と同様ながら、可変吸気システムの採用や吸気VVT制御の最適化、バルブリフト量の増加などで、先代比+11ps/+12Nmとなる136ps/160Nmを発生する。1.6L自然吸気エンジンとしてはクラストップの出力となる。
トランスミッションには、2-5速をクロス化した6速MTを新たに採用。さらに4速ATに代わり副変速機構付きのCVTも用意して、従来同様に2ペダルモデルも選べる設定としている。
ベースのスイフト標準車がサイズ拡大を行ったため、先代比で大幅にサイズアップ。ホイールベースも40mm延ばされ2430mmに。にもかかわらず、ボディ骨格への高張力鋼板の積極採用や各部の軽量化などで先代比−10kgとなる車両重量1050kg(6速MT車)を実現。これにより10・15モード燃費は15.6km/L(6速MT車)、16.0km/L(CVT車)と、それぞれ約7%、約18%燃費向上を果たしているのが特徴だ。
先代と同じテーマカラー「チャンピオンイエロー4」のボディ色を纏った試乗車に乗り込む。デザインも先代イメージを踏襲しているためそれほど新鮮さはないが、全長が125mm長くなったぶん、その存在感は増している。
赤いステッチが入ったシートやステアリングホイール、240km/hスケールの速度計などが、ドライバーの「やる気」を煽ってくる。現行スイフトで劇的に向上したインテリアの質感は、スイフト スポーツにも当てはまる。ちょっとアップライトな運転姿勢になるのは先代同様。ただしチルト&テレスコピックの調整幅が大きいため、ポジションはしっくりと決まる。フーッと一息。左足でクラッチペダルをグッと踏み込み、右手でスタートボタンを押す。

2011年の東京モーターショーに参考出品された後、同年11月に正式発表されたZC32S型スイフト スポーツ。専用のルーフエンドスポイラーやデュアルエキゾーストエンドなどで、派手さを抑えながらもスポーティに仕上げられた。



