「世界一過酷な」レースと言われるニュルブルクリンク24時間レース
スバルは昨年と同様、「WRX S4」をベースとする「SUBARU WRX NBR CHALLENGE 2026」でニュルブルクリンク24時間レースに参戦する。2L以上2.6L未満のターボエンジンを搭載するSP4Tクラスでの参戦となるが、さらに上位のSP8Tクラス(2.6L以上4L未満のターボエンジン搭載車)までを含めて、トップフィニッシュすることを目指す。
ニュルブルクリンク サーキットは、ドイツ北西部のアイフェル地方にある世界的に有名なサーキット。「緑の地獄」と恐れられる北コース(ノルドシュライフェ)と近代的なGPコースで構成される。中でも北コースは全長約20km、高低差300mと、長く起伏が激しく、天候によって路面が刻々と変化することから「世界一過酷な」「世界一クルマに厳しい」コースとして知られ、世界中の数多くの自動車メーカーが開発テストを行う「自動車開発の聖地」となっている。
ニュルブルクリンク24時間レースは、ニュルブルクリンクの北コースと近代的なGPコースの2つのコースを繋いで、毎年昼間の時間の長い5月から6月に行われている市販車ベースのツーリングカーレース。54回目となる2026年は5月14日から5月17日(決勝は16日から17日)にかけて行われる。
世界中の数多くの自動車メーカーが開発テストを行う過酷な環境下で24時間にわたって繰り広げられる戦いは、自動車メーカーにとって磨いてきた技術を試す場でもあり、世界にその技術力をアピールする場ともなる。

「緑も地獄」と恐れられるニュルブルクリンク北コース(ノルドシュライフェ)。ニュルブルクリンク24時間レースは、その北コースと近代的なGPコースの2つのコースを繋いだ1周約25kmの特別なコースで行われる。

今年で17回目のニュルブルクリンク24時間レース参戦となるSUBARU/STI。昨年はレース中盤にアクシデントに見舞われクラス優勝を逃した。
さらなる基本性能の向上が図られた「SUBARU WRX NBR CHALLENGE 2026」
そんなニュルブルクリンク24時間レースに、2008年以来、挑戦を続けているSUBARU は、今年も万全の体制で挑む準備ができあがっている。
今回の参戦車両「SUBARU WRX NBR CHALLENGE 2026」は、「WRX S4」をベースとする2025年仕様を改良したモデル。FA24ターボエンジンの最高出力を6.5%向上させたほか、ターボウエストゲートを電動化することで過渡応答性と制御性がを高められている。
また足回りでは、新しいABS(アンチロック・ブレーキ・システム)ユニットの導入による車体安定性の向上や、サスペンションのロールセンター高変更による旋回時の接地性向上、ボールジョイントの耐久性向上が図られた。さらに、新規採用のエアロミラーによって旋回性能も向上させている。

2026年第54回ニュルブルクリンク24時間レース参戦マシン「SUBARU WRX NBR CHALLENGE 2026」。「WRX S4」をベースに開発されている。

「SUBARU WRX NBR CHALLENGE 2026」。外観では、ダウンフォース発生を狙った形状のドアミラーが新しい。
SUBARU WRX NBR CHALLENGE 2026 主要諸元
●全長×全幅×全高:5270×1900×1390mm
●ホイールベース:2690mm
●車両重量:1310kg
●エンジン種類:FA24ターボ/水平対向4気筒DOHCターボ
●排気量:2387cc
●最高出力:295kW(400ps)/6000rpm
●最大トルク:590Nm(60kgm)/3500rpm
●トランスミッション:6速シーケンシャルギアボックス+パドルシフト
●駆動方式:4WD
●タイヤ:FALKEN製 280/680R18
昨年2025年のニュルブルクリンク24時間レースでは、予選でSP4Tクラスのポールポジションを獲得しながら、レース中盤でのアクシデントにより7時間の復旧作業を強いられて優勝争いから脱落しクラス2位に終わる悔しい結果となったが、NBRチャレンジの当初から掲げている「市販車に近い状態で戦い、結果を残す」という信念のもと、さらなる基本性能の向上が図られている。
チーム体制は、市販車やコンプリートカー開発で豊富な経験を持つ高津益夫総監督の下、沢田拓也監督、渋谷直樹技術監督が指揮を執る。ドライバーにはカルロ・ヴァン・ダム、佐々木孝太、井口卓人、久保凜太郎の4名が務める。
またこれまで同様、全国の販売店から選抜したメカニックをモータースポーツの現場へ派遣し、レースを全面的にサポートしていくと同時に、この取り組みを通じてメカニックの技術力をさらに磨き、SUBARUのユーザーに「安心と愉しさ」を提供していくとしている。
■SUBARU販売店メカニック
スバル東北・櫻井和宣氏/スバル北信越・峯村涼平氏/富士スバル・野村裕一氏/埼玉スバル・熊谷龍司氏/神奈川スバル・寺嶋隼人氏/千葉スバル・増田駿氏/東京スバル・萩原洋輔氏/スバル中四国・石井幸治氏

高津益夫チーム総監督。市販車やコンプリートカー開発で豊富な経験を持つ。




