マクラーレン 720S(McLaren 720S:2017〜2023)

ボディサイドのエアインテークをなくし、複雑なディティールとしたのも今までのマクラーレンにはないもの。可変リアスポイラーも引き続き装備する。
マクラーレンは、そのラインナップをスポーツ/スーパー/アルティメットの3シリーズに分類しているが、ここで紹介する720Sはスーパーシリーズの650Sの後継モデルとして、あらゆる部分が刷新されて登場した。まずスタイリングでは、ディヘドラルドアこそ踏襲されているが、アルティメットシリーズのP1から継承されていたヘッドライトではなく、LEDのヘッドライトとウインカーなどを組み合わせた独創性を持たせたものになっている。
エクステリアでは、ボディサイドの大型エアインテークはなくなったが、エアロダイナミクスを駆使した新ボディ形状により、リアサイドウインドー後方の小ぶりなインテークから、エンジンやラジエターを冷却する方式を採用する。
また、マクラーレン P1で初めて採用されたカーボンファイバー製のシャシは、ピラーからルーフまで一体構造の「モノケージ II」へと進化した。これにより、車体剛性が向上しただけでなく、軽量化も実現している。さらにシート後方には210Lのラゲッジスペースを確保して利便性を向上している。

4Lに排気量アップされたV8ツインターボエンジンは、車名が示すように720psと770Nmのパフォーマンスを発揮する。
パワーユニットは新開発された4L V8ツインターボを搭載。最高出力は720ps、最大トルクは770Nmというパワースペックを発生する。公称のパフォーマンスは、最高速341km/h、0→100km/h加速2.9秒とされている。プロアクティブ シャシ コントロール(PCC)やサスペンションも新世代のものとなり、電動油圧式のパワーステアリングとの統合制御を行うバリアブル ドリフト コントロール(VDC)によって高度なドライビングのサポートも実現した。
インテリアも上質な本革とアルミニウム製のスイッチなどを採用し、豪華な雰囲気に仕立てられている。スポーツ走行などでは最小限の情報だけを表示できるように、格納式のユニークなメーターパネルも採用する。
2019年にはリトラクタブル ハードトップを採用した720Sスパイダーも追加設定された。パワースペックはそのままに、クーペより49kgの重量増に抑えられ、50km/h以下なら走行中でも約11秒で開閉が可能だ。

リトラクタブルハードトップを採用したスパイダーも2019年に追加設定された。車速が50km/h以下なら走行中でも開閉可能だ。
マクラーレン 720S 主要諸元
●全長×全幅×全高:4543×2059×1199mm
●ホイールベース:2670mm
●車両重量:1419kg
●エンジン種類:90度V8 DOHCツインターボ
●総排気量:3994cc
●最高出力:720ps/7500rpm
●最大トルク:770Nm/5500rpm
●燃料・タンク容量:無鉛プレミアム・72L
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:縦置きミッドシップRWD
●タイヤサイズ:前245/35R19、後305/30R20


