「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、SKYACTIVを搭載したマツダ アテンザとCX-5を、パワートレーンの違いも合わせて比較試乗してみた。

注目されているディーゼルだが、意外な弱点も?

これがディーゼルとなると、ガソリン車と同じく変速比は共通で最終減速比のみ差別化されているが、FF同士であれば車両重量も大差なく、豊かな低速トルクもあって、力の違いをほとんど感じない。そしてやはりガソリンよりも圧倒的にトルクフルな走りを味わえる。しかし、発進時の最初のひと転がりの時に、どうにもトルクが出てこない傾向が感じられた。

ATのトルコンがそこをうまくカバーしているように感じられたが、きつめの上り勾配で完全停止状態から発進すると、欲しい分だけのトルクが出てこない領域がある。この現象はマツダに限らず、世界中のクリーンディーゼルに見受けられる症状でもある。クリーンディーゼルの宿命なのだろうか。

また、エンジンレスポンスがガソリンほどリニアではないので、スロットルの反応にガソリン車ほどのダイレクト感はない。フットワークも、普通に走っているぶんには適度に重いディーゼルのほうが落ち着いた走り味で、それはそれでいいのだが、舵角の大きい領域ではアンダーステアが強め。その点、ガソリンは終始軽快で、ハンドリングも含めリニアだ。

画像: アテンザ ワゴンの試乗車は、2.5Lの直噴ガソリンエンジンを搭載した25S Lパッケージ。今回の試乗では、このエンジンがいちばん好印象だった。

アテンザ ワゴンの試乗車は、2.5Lの直噴ガソリンエンジンを搭載した25S Lパッケージ。今回の試乗では、このエンジンがいちばん好印象だった。

走りの楽しさで考えると、今回の4台ではガソリンの2.5Lがベストなようだ。ただし、このエンジンは今のところアテンザにしか設定されていないのが残念なところ(編集部註:2013年の一部改良でCX-5にも設定)。乗り心地で考えると、17インチタイヤのセダンが良さそうだ。

マツダ アテンザ セダンXD<ワゴン25S Lパッケージ> 主要諸元

●全長×全幅×全高:4860×1840×1450mm<4800×1840×1450>
●ホイールベース:2830mm<2750>
●車両重量:1510kg<1470>
●エンジン:直4 DOHCディーゼルターボ<直4 DOHC>
●総排気量:2188cc<2488>
●最高出力:129kW(175ps)/4500rpm<138(188)/5700>
●最大トルク:420Nm(42.8kgm)/2000rpm<250(25.5)/3250>
●トランスミッション:6速AT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:軽油・62L<レギュラー・62>
●JC08モード燃費:20.0km/L<15.6>
●タイヤサイズ:225/55R17<225/45R19>
●当時の車両価格(税込):295万2500円<300万円>

マツダ CX-5 XD<20S Lパッケージ> 主要諸元

●全長×全幅×全高:4540×1840×1705mm
●ホイールベース:2700mm
●車両重量:1540kg<1440>
●エンジン:直4 DOHCディーゼルターボ<直4 DOHC>
●総排気量:2188cc<1997>
●最高出力:129kW(175ps)/4500rpm<114(155)/6000>
●最大トルク:420Nm(42.8kgm)/2000rpm<196(20.0)/4000>
●トランスミッション:6速AT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:軽油・62L<レギュラー・56>
●JC08モード燃費:18.4km/L<16.4>
●タイヤサイズ:225/55R17<225/65R17>
●当時の車両価格(税込):261万1500円<260万円>

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