2012年、MINIブランドに新しいモデル「スノーマン」が登場するという噂が流れた。次々とモデルバリエーションを拡大するMINIブランドに、一体どんなモデルが登場するのかと期待が高まったが、その正体は実はMINI カントリーマンのJCW仕様だった。Motor Magazine誌では正式発表を前に、そのプロトタイプに試乗しているので、今回はその模様を振り返ってみよう。(以下の試乗記は、Motor Magazine 2012年2月号より)
MINIはいかにしてプレミアム サブコンパクトに成長したのか
BMWがMINIを世に送り出してからちょうど10年が経過した。その間にMINIはプレミアム サブコンパクトとして、しっかりとしたポジションを確立している。かつて、ミニはカルトなクルマではあったが、決してプレミアムではなかった。それをどのように格上げしたのだろうか。走りや品質を高いレベルで維持したこともあるが、それ以上に様々なバリエーションを用意して、要求度の高いアッパーミドル層、とくにご婦人方に受けるようにしたことが大きい。クラシックミニには存在しなかったMINIコンバーチブルはその良い例である。
もっともこの戦略には予想以上の効果があり、女性ユーザーの割合が高くなり過ぎてしまったという副作用も起きてしまった。それを避けるためにMINIはJCW(ジョンクーパーワークス)という硬派なスポーツモデルを各モデルプログラムのトップに据えたわけだ。
そんなわけでカントリーマン(日本名:クロスオーバー)が登場したときから、このモデルにおけるJCW仕様の登場が待ち望まれていた。

WRC参戦車両とイメージが重なる「MINI カントリーマン JCWプロトタイプ」。MINIはプロドライブをサポートする形で、MINIカントリーマンをベースに開発された「MINIジョンクーパーワークスWRC」でWRCに参戦(2011-2012年)。あえてサイズに余裕のあるSUVモデルの「MINIカントリーマン」に1.6L直4ターボエンジンを搭載、カントリーマンではなくジョンクーパーワークスの名を用いていた。
