日常の移動を刺激的な体験へ進化させる
スーパーワンは、軽乗用BEV「N-ONE e:」をベースに創られた小型BEVだ。1980年代に人気を集めたホットハッチ「シティターボII」をインスパイアしたスタイリングやパフォーマンスの一端は、ジャパンモビリティショー2025で初公開されていた。日常の移動を刺激的で気持ちの昂ぶる体験へと進化させることを目指しており、発売が待たれていた1台だ。
エクステリアの基本スタイルはN-ONE e:と共通するが、ブリスターフェンダーがワイドなタイヤを包み込み、ロー&ワイドなスタンスと力強さを表現している。前後に設けられたエアダクトを含む専用エアロパーツは、走行性能を支える機能性とデザイン性を両立している。

前後のブリスターフェンダーや大型リアバンパーによりロー&ワイドなスタンスと力強さを表現している。
インテリアでは、高いホールド性を持つ専用シートが目立つ。ブルー表皮をアシンメトリーに配したのも、シティターボIIからインスパイアされたもの。インパネは水平基調で、運転に集中できる視界を実現している。軽自動車のN-ONE e:をベースにするため、2人掛けリアシートを採用した乗車定員4名仕様。しかし、リアシートのダイブダウンやチップアップ機構を継承しており、使い勝手は良い。

インパネは水平基調で、運転に集中できる視界を実現している。ディスプレイオーディオはGoogle搭載。
車両重量1090kgと小型EVクラス最軽量(ホンダ調べ)で、N-ONE e:から40mm拡げられたトレッドと大径ワイドタイヤの採用で、旋回時や高速走行時でも安定感のあるハンドリング性能を実現。ドライブモードは5段階設定され、「シティ」モードではアクセルペダルのみで加減速から完全停止までできるシングルペダルコントロール(いわゆるワンペダルドライブ機能)も採用している。
また、スーパーワン専用の「ブーストモード」では最高出力を47kWから70kWにパワーアップし、力強く鋭い加速を発揮する。さらに、7段変速の仮想有段シフト制御と、アクセル操作に応じて仮想のエンジンサウンドを車内に響かせるアクティブサウンドコントロールを連動させ、BEVながらスポーティなエンジン車を操るような運転感覚が味わえる。
航続距離はWLTCモードで274km。充電残量警告灯が点灯してから満充電までかかる時間は、200Vの普通充電なら約4時間半、50kWの急速充電なら同じく80%まで約30分で充電可能だ。AC外部給電器を使えば、最大1500Wまでの電気を取り出すこともできる。

ブルー表皮をアシンメトリーに配したスポーツシートも、シティターボIIからインスパイアされたもの。
BOSEと共同開発したプレミアムサウンドシステムや、9インチのGoogle搭載ホンダコネクト ディスプレイも標準装備するなど、車内エンターテインメントも充実させている。もちろん、先進の安全運転支援システムであるホンダセンシングも標準装備されている。
車両価格は339万200円。国からの補助金は130万円、東京都在住ならさらに60万円の補助金があるから、お買い得感はかなり高そうだ。実際、2026年4月16日から先行受注が開始されているが、すでに7000台以上もの先行予約があるという。

ヘッドランプやボンネットなどはN-ONE e:と共通だが、ワイドなバンパーなどで顔つきは迫力を増している。
ホンダ スーパーワン 主要諸元
●全長×全幅×全高:3580×1575×1615mm
●ホイールベース:2520mm
●車両重量:1090kg
●モーター:交流同期電動機
●最高出力:70kW(95ps)
●最大トルク:162Nm(16.5kgm)
●バッテリー総電力量:29.6kWh
●WLTCモード航続距離:274Km
●駆動方式:FWD
●タイヤサイズ:185/55R15
●車両価格(税込):339万200円




