9年ぶりにフルモデルチェンジを果たしたマツダ CX-5に試乗した。デザインや走りの魅力を継承しながら、静粛性や快適性、実用性を大幅に進化させた。激戦のDセグメントSUV市場の中で、改めて上質さを磨き上げたマツダの主力SUVの実力に迫る。(撮影:平野 陽)

「CX-5らしさ」を磨き上げた新世代デザイン

グローバル累計販売500万台超。日本国内でもマツダ登録車販売のおよそ4分の1を占める主力SUV、CX-5が9年ぶりにフルモデルチェンジを果たした。2012年登場の初代は、SKYACTIV技術と魂動デザインを世に浸透させ、マツダのブランドイメージを大きく変えた立役者でもある。今回の新型は、その「マツダらしさ」を継承しながら、さらに快適性と実用性を磨き上げる方向へと舵を切ってきた。

もっとも、このクラスはいまSUV市場屈指の激戦区だ。トヨタ RAV4、ホンダ CR-V、SUBARU フォレスターなど、近年フルモデルチェンジや大規模改良を受けたライバルたちはいずれも完成度が高い。そうした中で新型CX-5に与えられた開発テーマが「新世代エモーショナル・デイリーコンフォート」である。従来型が持っていたデザイン性や走りの魅力を継承しつつ、日常での扱いやすさや快適性を徹底的に引き上げようという狙いだ。

画像: 新型CX-5のボディサイズは全長4690mm、全幅1860mm、全高1695mm、ホイールベース2815mm。

新型CX-5のボディサイズは全長4690mm、全幅1860mm、全高1695mm、ホイールベース2815mm。

試乗したのは、2.5Lガソリン+マイルドハイブリッドシステムを搭載する4WDの最上級「L」グレード。ボディカラーは新色のネイビーブルーマイカだった。従来のディープクリスタルブルーマイカにも近いが、「どんな天候でも美しく見えるネイビー」を目指したというだけあり、光の当たり方によって陰影が大きく変化する。ソウルレッドがCX-5の象徴的カラーであることは間違いないが、人とは少し違う1台を選びたいと考えると、このブルーはかなり魅力的な選択肢に映った。

デザイン面では「CX-5らしさ」を強く意識したという。全長やホイールベースは従来より拡大されているが、間延びした印象はなく、むしろ伸びやかなプロポーションへと進化している。特に印象的だったのがリアフェンダーの造形だ。ドアミラー越しに後輪フェンダーの張り出しが見えるようデザインされており、そのグラマラスな曲面はロードスターにも通じる色気を感じさせる。

また、フロントドア下部に新たなプレスラインを追加。これによって伸びたボディを視覚的に引き締めているという。チーフデザイナーの椿貴紀氏が「このラインの有無で印象が大きく変わる」と話していたが、確かにパッと見ではキープコンセプトに見えながら、細部は大きく刷新されている。それでいて、誰が見ても「CX-5らしい」と感じさせるのは、このモデルの難しさと完成度の高さが表れているからだろう。

さらに今回は、内外装ともクロームメッキを控えめにしたという。従来型は都会的で華やかな印象が強かったが、新型ではアウトドアにも自然に馴染む方向へとシフト。ネイビーブルーマイカのボディは自然風景との相性も良く、都市にもアウトドアにも似合う絶妙なバランス感覚を備えていた。

This article is a sponsored article by
''.