V8ツインターボ+3モーターはシステム総合で1001psを発生
ヌヴォラーリという車名は、アウディのルーツであるアウトウニオンで1930年代に活躍したイタリア生まれのレーシングドライバー、タツィオ・ヌヴォラーリに由来する。
彼の名を冠したヌヴォラーリは、アウディの新しいデザイン哲学を踏襲した最初の市販モデルとなる。ミッドエンジンレイアウトが全体のプロポーションを形づくり、一体感のあるボリュームや力強いスタンス、そして強い存在感を生み出している。ボディカラーはアウディの新しいシグネチャーカラーであるチタニウムで、カーボン素材と組み合わされて精緻なラインが際立っている。

アウディ久々のスーパーカー「ヌヴォラーリ」。現段階では外寸などは発表されていない。
パワートレーンは、588kW(800hp)と730Nmを発生する4LのV8ツインターボに、各110kWを発生する軸方向磁束モーターをフロントアクスルに2基、エンジンとトランスミッションの間に1基組み合わせ、システム最高出力は736kW(1001ps)を誇る。フロントの2基のモーターは2150Nmを発生。リチウムイオン電池の総容量は、7.3kWh。これにより、0→100km/h加速は2.6秒、0→200km/h加速は6.8秒、最高速度は350km/hを超える。
駆動方式はアウディ得意の4WDだが、ステアリング角度や加速度、ヨーレートや現在のグリップレベルなどをセンシングして、いかなる状況でも最大のトラクションとコントロールを確保する次世代の四輪駆動「クワトロ プレディクティブライド」を採用している。
車両アーキテクチャーは、実績のあるASF(アウディ スペースフレーム)技術とカーボンエクステリアをアウディで初めて組み合わせた。ほぼすべてのボディパーツはCFRP(カーボンファイバー強化ポリマー)製で、軽量で高い構造強度を兼ね備え、精密なハンドリングと制御されたハイパフォーマンスの基盤となっている。これらのコンポーネントはF1テクノロジーをフィードバックしたものだ。

Cd値などは公表されていないが、アクティブエアロダイナミクスにより空力特性はかなり良さそうだ。
アウディならではの優れた空力特性もF1からフィードバックされている。フロントのエアインテークや展開式アダプティブリアウイングなどによるアクティブエアロダイナミクスが、走行状況に応じてダウンフォース、空気抵抗、空力バランスを調整し、最大限の安定性と精密な車両コントロールを実現する。
ブレーキもモータースポーツに由来するバイワイヤシステムで、フロントは10ピストンと直径420×厚さ40mmのディスク、リアは4ピストンと直径410×厚さ32mmのディスクを採用。最大2.8メガワットのエネルギー吸収能力も備えている。
インテリアのアーキテクチャはドライバー中心のシンプルなもので、すべての操作を重要な機能に集約させ、ドライバーの視野の範囲に直接配置している。室内空間は2つのゾーンに分けられ、フロントはダークな色調で集中力を保てるよう、リアは軽やかなトーンのシャドウデューンを採用している。シートも軽量なカーボンファイバー製で、人間工学に基づいた設計により自然な着座姿勢を促す。
アウディとしてはR8以来のスーパーカーとなるヌヴォラーリ。今のところ日本仕様に関してはアナウンスされていないが、はたして限定499台のうち、何台が日本にやって来て、どれくらいの価格になるのだろうか?

ヌヴォラーリのインテリア。ドライバーオリエンテッドのシンプルなものだ。




