「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、2013年にBMW 3シリーズのラインナップに加わった「グランツーリスモ」だ。

特筆すべきはリアシートの居住性の良さ

それよりもGTの魅力はリアシートの居住性だろう。セダン/ツーリングよりも110mm延びたホイールベースはほとんどリアシートの居住拡大に充てられた。したがって、レッグスペースは運転席に身長170cmくらいの人が座ってもリアシートは足が組めるほどで、1クラス上の5シリーズよりも広いくらいだ。もちろんヘッドスペースは全高が81mm高くなった恩恵を十分に受けている。

リアシートで唯一気になったのは、サスペンションをコンフォートモードにするとやや横揺れを感じたことぐらいだ。ラゲッジスペースも奥行きはツーリングより60mm長く、左右幅も若干大きい。ただし開口部の下側はツーリングよりも90mm高い。それでも、ツーリングよりカッコ良く使いこなせそうな気がする。

画像: インパネまわりは、セダンやツーリング(ワゴン)の3シリーズとほとんど変わらない。日本仕様は右ハンドルになるだろう。

インパネまわりは、セダンやツーリング(ワゴン)の3シリーズとほとんど変わらない。日本仕様は右ハンドルになるだろう。

当分、日本にはこの335iのほかに320i、328iというガソリン仕様だけが入ってくるという。しかし、335iに試乗してからハンドルを握った320dは、アイドリングこそややディーゼル独特のサウンドが聞こえるものの、走り出せばガソリン車と大差ない静粛性を実現してくれた。しかも燃費はリッター20km近くを達成していた。

いま、このディーゼルを日本に投入しないという戦略には納得できないのだが・・・。BMWジャパンの検討を期待したい。(編集部註:日本に導入された3シリーズ グランツーリスモに、ディーゼル仕様は設定されませんでした)

画像: セダンよりシートポジションは59mm高いが、ヘッドルームは広い。後席の足元も70mm拡大されている。

セダンよりシートポジションは59mm高いが、ヘッドルームは広い。後席の足元も70mm拡大されている。

BMW 335i グランツーリスモ スポーツ(日本仕様) 主要諸元

●全長×全幅×全高:4825×1830×1510mm
●ホイールベース:2920mm
●車両重量:1740kg
●エンジン:直6 DOHCターボ
●総排気量:2979cc
●最高出力:225kW(306ps)/5800rpm
●最大トルク:400Nm(40.8kgm)/1200-5000rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:FR
●燃料・タンク容量:プレミアム・60L
●JC08モード燃費:12.5km/L
●タイヤサイズ:225/50R18
●当時の車両価格(税込):750万円

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