2012年4月、BMW AGは本国ドイツで5シリーズの新たなグレードバリエーションとして「BMW M550d xDrive」をセダンとツーリングに設定した。ル・マン24時間耐久レースでディーゼルエンジンが優勝を重ねる中、市販車でもモンスター級のクリーンディーゼルモデルへの期待が高まる中での登場だった。今回は市販開始を前に、ドイツ・ミュンヘン郊外で開催された国際試乗会の模様を振り返ってみよう。残念ながら「BMW M550d xDrive」が正規輸入されることはなかった。(以下の試乗記は、Motor Magazine 2012年5月号より)

高まるスポーツディーゼルへの期待

燃費に優れ、CO2排出量が少ないディーゼルエンジンは、近年、ドイツを中心にヨーロッパで主力のパワープラントとして君臨してきた。中には、その市場占拠率が50%に達する国もある。しかし、この高効率エンジンもまったく問題がないわけではない。ガソリンエンジンと比べると、排気量に対してパワーが小さく、回転の上がりが緩慢で、スポーティな雰囲気に欠けるのである。

かつて、様々なメーカーがスポーツディーゼルというコンセプトに挑戦したが、いずれも成功しなかった。それは可変ジオメトリータービンなどの高価なハイテク装備を省略した結果、大きなターボラグが起こるなど、ドライバビリティに問題が起こってしまったからだ。

しかし、ル・マン24時間耐久レースでディーゼルエンジンが優勝を重ねていることもあって、イメージは大きく変わり、再びスポーツディーゼルへの期待は高まってきている。

そして今回、BMW M社からスポーツディーゼルを搭載したニューモデルが発表されたというわけである。では、さっそくミュンヘン郊外で開催された試乗会の模様を報告することにしよう。

画像: 0→100km/h加速4.7秒というパフォーマンスとEU総合燃費15.8km/Lという環境性能を両立。フロントエプロンやリアディフューザーなど、エアロダイナミクスはM社らしい仕上がり。

0→100km/h加速4.7秒というパフォーマンスとEU総合燃費15.8km/Lという環境性能を両立。フロントエプロンやリアディフューザーなど、エアロダイナミクスはM社らしい仕上がり。

This article is a sponsored article by
''.