ルノー グランカングーが人気だ。撮影車両と同じカラーの「クルール」150台は瞬く間に完売し、その後に追加された第2弾の特別カラーもすでに完売。実際に乗った人の話を聞けば、「いいんだよ」と口を揃える。だが、何がどういいのかをあえて聞くことはしなかった。その答えは自分自身で確かめたかったから。話題がひと段落したタイミングで、じっくりと長期間付き合ってみることにした。

待望のロングボディは家族のための新しい選択肢か?

遡れば、2023年10月のカングージャンボリーで初披露されたロングホイールベース版のグランカングー。このクラスの輸入MPV市場においては、すでにシトロエン ベルランゴやプジョー リフター、フィアット ドブロがロングボディ仕様を展開しており、3列シートモデルへの需要は着実に高まっている。そうした流れのなかで、グランカングーはやや遅れての登場だった。だからこそ期待値も高く、登場と同時に即完売という結果につながったのだろう【現在、第3弾の「グリ アーバン(グレー)」を販売中】

画像: 日本市場におけるカングーの象徴ともいえる「ダブルバックドア(観音開き)」。本国仕様とは異なるこの装備を採用するため、ルノー・ジャポンが本国と折衝を重ねた結果、特別仕様車として導入されることになった。

日本市場におけるカングーの象徴ともいえる「ダブルバックドア(観音開き)」。本国仕様とは異なるこの装備を採用するため、ルノー・ジャポンが本国と折衝を重ねた結果、特別仕様車として導入されることになった。

あらためてその仕様を説明すれば、ボディサイズは標準カングー比で全長が420mm、ホイールベースが390mm延長されている。トヨタ アルファードと比較すると、全長は85mm短く、全幅は10mm広い。そう聞けば、このフレンチミニバンの存在感もイメージしやすいだろう。

さらにスライドドアも新設計され、リアドアの開口幅は830mmと標準車比で180mm拡大。日常の乗り降りはもちろん、チャイルドシートの着脱や高齢者の乗降にも恩恵をもたらしてくれる。

ボディサイズ拡大に伴って車両重量も増しているが、パワートレーンは1.3L直列4気筒ガソリンターボ+7速DCTの組み合わせで変わらない。駆動方式はFFのみだが、滑りやすい路面で駆動輪の電子制御を行う「エクステンデッドグリップ」とミシュラン製オールシーズンタイヤを組み合わせることで、アウトドアユースにも配慮されている。

画像: 標準モデルと仕様は変わらない1.3L直列4気筒ターボエンジンを搭載。131ps/240Nmと控えめなスペックだが、実際に走ってもパワー不足を感じる場面はなかった。

標準モデルと仕様は変わらない1.3L直列4気筒ターボエンジンを搭載。131ps/240Nmと控えめなスペックだが、実際に走ってもパワー不足を感じる場面はなかった。

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