充電生活をライフスタイルに組み込んで感じたこと
ヒョンデのコンパクトBEV、インスタークロスの長期テストを開始してからすっかりガソリンスタンドに通う日常から解放された。もちろん、その代わりに充電スタンドに、それもガソリンスタンド以上の頻度で通うことになったのだが、これが不思議とまったく苦にならなかった。

フロントグリルに普通充電、急速充電口が用意される。それぞれにそこを塞ぐキャップが装備されているが、せっかちで無精な私は、できるならこれががないほうがいいと思っていた。
そんなわけないだろう・・・と疑う人もいるだろう。実は私も最初はそうだった。「充電するのは時間がかかるし面倒くさいなあ」と。しかし実際は、それはたいした問題にはならなかった。逆にレギュラーもプレミアムもガソリン代が高くなっている今は、電気代の方が安いので経済的なメリットとしても大きく感じられたのである。
1回につき30分という充電時間もあらかじめ予定に組み込んでいたので、その時間を快適に過ごすことができた。というかその30分になにをするか、ということを計画していた。そんなときは30分が短いとさえ思ったこともある。
自宅に充電設備を持たない私は、1カ月に1000kmほど走る長期テスト車では、商業施設やディーラーにある充電スタンドでその間に4〜5回ほど急速充電することになる。仮にひと月に4回だとすれば30分×4回、合計120分=2時間ほど充電に時間を割くことになるが、その時間はさまざまなことに使える時間でもあった。
幸いにもインスタークロスには車内に電源もあるので、仕事があるときはラップトップを広げることもあったし、お湯を沸かすこともできるし、疲れていれば昼寝することもできた。スマートフォンで動画を見たりSNSに時間を費やす、または食事に出かけることもあった。そんな時は、充電時間の30分が短いと思えたこともあったほどである。

運転席、助手席のシートヒーターとシートベンチレーションのスイッチはここに配置され、使いやすい。できればこれらのスイッチを少し小さくしても下のスペースにステアリングヒーターのスイッチを配置してほしいと感じた。

ドライブモードを変更するとメーターの色田デザインが変更されるが、いつもキューブ表示+ECOモードで走っていた筆者はこの画面をあまりみることはないのでここで見るのはとてもk新鮮。

充実した装備としてUSBのタイプCとタイプA、さらに12V電源が用意されている。これが充電中の30分はフル活用できた。

スマホの置くだけ充電機能も装備されていたが、USBケーブルで充電していたのでここがほとんど使わなかった。オプション代がかかるなら、私は選ばない装備だ。
ところで、インスタークロスにはECO、NORMAL、SPORT、SNOWという4つのドライブモードがある。私の場合、ほとんどECOモードで走っている。少しでも電費が良くなり、航続可能距離の長いECOモードで走ってもなんの不便も感じないので積極的に選んでいるのだ。
デフォルトではNORMALなのでクルマの電源を落としてから再始動するとき、NORMALモードに自動的に戻ってしまい改めてECOを選ばなければならないのである。ここは不満のひとつで、再始動後は、最後に選んでいたドライブモードを記憶しておいて、維持してほしいと思う。

急速充電でリチウムイオンバッテリーに100%充電することは避けたい。バッテリーを保護するためだ。ただし普通充電では100%まで充電することもある。
インスター&インスタークロスの長所は、採用されている装備群にもあるとここで何度か書いている。事実、長期テスト車両のインスタークロスには、シートヒーター、シートベンチレーション、ステアリングヒーターが装備されている。これで冬も夏もかなり快適にドライブできるのだ。しかしこれらのスイッチ類が離れて配置さてるのだが、できればこれは一箇所に集めてほしいと思う。
シートヒーターとシートベンチレーションは、センターコンソールに。ステアリングヒーターのスイッチは、ハンドルコラム右に配置されている。センターコンソールのスイッチは操作しやすいが、ハンドルコラム右に配置されているスイッチは少し操作しにくい。同じヒョンデのBEV、コナはこれらのスイッチが一箇所に集約されていてとても使いやすかったので、インスタークロスもそうなれば良いなと使うたびに思っている。

SOC20%でEVバッテリーの警告がでる。この時点で走行可能距離は65kmと表示されるが、それほど慌てずに充電スタンドを探せばいい。

SOC80%で走行可能距離281km。この時の電費はだいたい7km/kWh台半ば。電費20%で65kmと表示されたインスタークロス。通常はこの20〜80%の間、だいたい200kmぐらいの距離でインスタークロスを走らせている。

電費が8.0km/kWhだとSOC80%では走行可能距離298kmと表示される。これだとSOC20〜80%では230〜240kmほど走らせることができる。
その他で気づいたところとして、これは雪が降ったときに実際に体験したことだが、インスタークロスに積もった雪を走る前に落とすときは、ルーフバスケットの中の雪もきちんと落とすことをオススメする。そうしないとそこに積もった雪が溶けて走行中に落ちてくるからだ。
実際、2月に都内に降雪があったときに、私はルーフバスケットの雪を落とし忘れ、駐車場から出るときにそこから落ちてきた雪にフロントガラスが覆われてしまったのである。これが走行中ならかなり危険だと思われた。落としにくいかもしれないが、あとのことを考えると、これはぜひ実行してほしい。

2026年2月。東京に雪が降り、インスタークロスにも少し積もった。路面に雪はなかったので、フロントガラスの雪を落として走り出したのだが・・・。

フロントガラスの雪は落としたhが、ルーフバスケットに積もった雪を落とすことを忘れ、駐車場を出るときに、これが流れ落ちてきてフロントの視界を遮った。雪はここも必ず落としておこう。
