「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、2013年にボルボ V40に追加された「T5 R-デザイン」だ。

フットワークもステアリングフィールも素晴らしい!

フットワークも素晴らしい。サスペンションは若干の突き上げ感はあるものの、よく引き締まっているのにあまり跳ねることもなく、路面の凹凸をいなしながら路面に追従するので、意外に乗り心地は悪く感じられない。ハードなコーナリングを試みても、ほとんどロールせず、しなやかにラインをトレースしていく。絶妙の味つけだ。

加えて、ステアリングフィールも素晴らしい。ダイレクト感があり、微少舵角域からリニアに反応。ムダな動きを出さず、きわめて高い一体感がある。ハンドルを切るのが楽しみになる。これまた絶品だ。ただし、ハンドルの切れ角が小さいことは少々気になった。

画像: ボルボ伝統の直5エンジンにターボを搭載し、213ps/300Nmを発生。トランスミッションは6速AT。

ボルボ伝統の直5エンジンにターボを搭載し、213ps/300Nmを発生。トランスミッションは6速AT。

そんなスポーティなアピアランスと走行性能を持ちながら、実用性も高く、室内や荷室についてもSEなどと変わらない、十分な容量が確保されているのも、このR-デザインの魅力だ。さらに、各種先進安全装備を組み合わせた「セーフティパッケージ」の無料キャンペーンが当面は実施される(編集部註:2013年)というのも朗報だ。

多くのメーカーが渾身のニューモデルを送り出し、活況を呈している欧州Cセグメントのマーケット。その中においても、ボルボ V40は多くのアドバンテージと際立つスポーティさを誇っているといえるだろう。

画像: シルクメタルのステアリングホイールやアルミパネル、メーターのテーマカラーはT5 R-デザイン専用。

シルクメタルのステアリングホイールやアルミパネル、メーターのテーマカラーはT5 R-デザイン専用。

ボルボ V40 T5 R-デザイン 主要諸元

●全長×全幅×全高:4370×1800×1440mm
●ホイールベース:2645mm
●車両重量:1540kg
●エンジン:直5 DOHCターボ
●総排気量:1983cc
●最高出力:157kW(213ps)/6000rpm
●最大トルク:300Nm(30.6kgm)/2700-5000rpm
●トランスミッション:6速AT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:プレミアム・62L
●JC08モード合燃費:13.2km/L
●タイヤサイズ:225/40R18
●当時の車両価格(税込):399万円

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