「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、2013年に3代目にフルモデルチェンジされた、レクサス ISだ。

走りの質は明らかに向上。ハイブリッドも好印象

IS全車に装備されているパドルシフトは操舵中でも操作しやすく、かつクイックシフトができる。シフトレバーをマニュアルモードに倒すとさらに積極的にシフトした時のドライバーへのフィードバックが大きい。3.5Lの8速ATは変速時間が短く、シフトダウン時も小気味良くブリッピングしてくれる。この8速ATはスポーティでなかなか軽快、しかもクルージングではエンジン回転数が抑えられるので、燃費に対する貢献度も高いのが魅力だ。

ISでは初となるハイブリッドは、緩加速では従来のハイブリッドとは違ってエンジン回転と速度の上昇がリンクしており、ドライビング感覚はよりダイレクト感がある。アクセルをいっぱいに踏み込んだ時は、エンジンはもっとも効率の良い回転域を選んで加速する。350の圧倒的なパフォーマンスの後ではパワー的には多少物足りないが、それでもハイブリッド独特のトルク感はなかなか気持ちが良い。

画像: ISとしては初のハイブリッドとなる、IS300h(試乗車はFスポーツ)。2.5L 直4+モーターで3Lクラスの加速性能と優れた燃費性能を実現。

ISとしては初のハイブリッドとなる、IS300h(試乗車はFスポーツ)。2.5L 直4+モーターで3Lクラスの加速性能と優れた燃費性能を実現。

もちろんハイブリッドもパドルシフトが備わり、積極的な変速を楽しむこともできる。ただしシフトダウン時にはハイブリッドの特性でエンジンブレーキはそれほど強くはかからない。また二次バッテリーをトランク床下に搭載しているので、前後重量配分はコンベンショナルなエンジン車よりも優れており、コーナーアプローチでのハンドリング応答性はスマートだ。

おとなしいと思われている250も含み、Fスポーツはなかなかアクティブで面白く、スタイリングの力強さを含めオススメだ。優れた空力特性はISの走りをスッキリとした安定したものにしている。直進安定性、コーナリング時のスタビリティ、空気を味方に付けたISは、走りの質を明らかに向上させている。

画像: IS300hのハイブリッドシステムは、クラウンと同じ2.5L 直4とモーターを組み合わせ、システム最高出力は220psを発生しながら、JC08モード燃費は23.2km/Lを達成。

IS300hのハイブリッドシステムは、クラウンと同じ2.5L 直4とモーターを組み合わせ、システム最高出力は220psを発生しながら、JC08モード燃費は23.2km/Lを達成。

レクサス IS350 Fスポーツ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4665×1810×1430mm
●ホイールベース:2800mm
●車両重量:1640kg
●エンジン:V6 DOHC
●総排気量:3456cc
●最高出力:234kW(318ps)/6400rpm
●最大トルク:380Nm(38.7kgm)/4800rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:FR
●燃料・タンク容量:プレミアム・66L
●JC08モード燃費:10.0km/L
●タイヤサイズ:前225/40R18、後255/35R18
●当時の車両価格(税込):595万円

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