昭和を駆け抜けた和製スポーツモデルたち。その勇姿を、モーターマガジン社の70年以上にわたる取材記録や当時の写真を基に紹介しよう。今回は、1968年に3代目にフルモデルチェンジされた、日産 スカイライン(3代目)の2000GTだ。

文: Webモーターマガジン編集部
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日産 スカイライン2000GT<GC10型/1968年(昭和43年)>

昭和41(1966)年8月、日産自動車はプリンス自動車工業と合併(実質的には日産自動車による吸収合併だった)。そして43年9月にはスカイライン2000GT(GC10)のフルモデルチェンジを行っている。このときスカイラインは、プリンス自動車の小型スポーツセダンから完全に脱却し、本格的な日産のスポーツセダンとなった。

画像: スカイラインのデザイン上のひとつの特徴となるサーフィンラインが登場したのは、このC10型からだった。

スカイラインのデザイン上のひとつの特徴となるサーフィンラインが登場したのは、このC10型からだった。

レースでの活躍を前提にしたフラッグシップ的存在としてスカイライン2000GT-R(PGC10)が翌44年に登場するが、一般的に「スカG」と呼ばれるのがスカイライン2000GTで、これが以後のスカイライン人気を決定づけた。位置づけとしては、先代のスカイラインGT-BがスカイラインGT-Rに相当し、GTはその一般訴求モデルであるGT-Aにあたると言えるだろう。

スタイルはさすがに古めかしさを隠せなくなっていた旧型モデル(S54)を刷新し、“ハコスカ”として一世を風靡する普遍的なカッコ良さを体現していた。具体的なボディサイズは、旧型に比べ、全長で+195mm、全幅で+100mm、全高で-20mmとロング&ワイドしかもローとなり精悍さを一気に増したことで、若者の心をがっちりと掴んだ。

エンジンは2L直6 SOHCのL20型。当時セドリックに搭載されていたL20型シングルキャブレター付きエンジンをベースに、圧縮比を8.5から9.0に高めるとともに、細部を改善して高速型の特性としている。6気筒エンジンが持つ等間隔燃焼のバランスの良さ、静粛性の高さに加え、7ベアリングクランクシャフトを採用したことにより、高い高速耐久性を持った。シリンダーヘッドをアルミ合金として、軽量化するとともに冷却効率も高めている。キャブレターはツーバレルのシングルで、スポーティな味付けとした。

ベースとなったシャシは4気筒エンジンを搭載するスカイラン1500デラックスで、6気筒のL20型を搭載するにあたってエンジンコンパートメントを195mm延長、6気筒ユニットを無理矢理押し込んだ。乱暴なようにも思えるが、S54のときもこの手法を用いている。

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