乗り心地はソフト。室内装備も充実していた

L20型 6気筒エンジンはフェアレディZやローレルなどにも搭載され、名機と呼ばれるようになる。
サスペンションは、フロントはストラット、リアはセミトレーリングアーム式の四輪独立懸架。サスペンションをGT-Rと同じ形式として、高速安定性や操縦性を確保していた。
ただし、GTの乗り心地はタイヤサイズの設定との相乗効果もありソフトな方向だったようだ。当時のモーターマガジン誌の試乗記では「ロールは大きいが60mm増大したトレッドと大径のスタビライザー、そして4輪独立の接地性の良さが加わって操縦上の不安はなく、ラフロードでもピッチングが最小限で、走行安定性はリジッドアクスルのものとは雲泥の差だ」とある。
ブレーキはフロントにディスクを採用。GTカーにふさわしい制動性能を持たせるとともに、タンデムマスターシリンダーとすることで、前後どちらかのブレーキラインから液漏れがあっても、ブレーキ機能が残るように配慮されている。
室内もGTの名を裏切らないものだった。フロントシートはバケットタイプで、見た目だけでなく、比較的薄いパッドで形状を良くしたことからサポート性にも優れ、長時間の運転でも疲労が少ない。そのフロントシートは前後に約160mmアジャストできるほか、それまではローバックシートが当たり前だったのが、安全対策として標準仕様でリクライニングヘッドレストを備えるハイバックシートになっていた。
またリアシートは、旧型にくらべると格段に足元もショルダースペースも広くなっていた。これは快適に高速長距離走行をこなすグランドツーリング=GTという目的に適ったものといえる。
スカイライン2000GTの人気はこの後、昭和47年に登場した4代目C110型(ケンメリ)以降も衰えることなく、むしろさらに増していくことになる。3代目C10型(ハコスカ)は、まさにスカイラインの華々しい歴史の礎となったモデルでもある。

昭和45(1970)年10月には2ドアハードトップが登場。2000GT(KGC10型)も設定されている。
日産 スカイライン2000GT 主要諸元
●全長×全幅×全高:4430×1595×1390mm
●ホイールベース:2640mm
●車両重量:1090kg
●エンジン:直6 SOHC
●総排気量:1998cc
●最高出力:105ps/5200rpm
●最大トルク:16.0kgm/5200rpm
●燃料供給装置:キャブレター
●トランスミッション:4速MT
●駆動方式:FR
●タイヤサイズ:6.15-14
●当時の車両価格:86万円
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