エンジンを水冷に換装するが人気は得られず
さらに、昭和45(1970)年11月のマイナーチェンジで、セダンは4キャブの99シリーズを廃止、シングルキャブの77シリーズのみとし、車名もホンダ77と改められた。
クーペはそれから半年ほど遅れて、昭和46(1971)年6月にマイナーチェンジ、セダンと同じフロントマスクのゴールデンシリーズと、クーペの特徴であった2分割フロントグリルを残したダイナミックシリーズの2本立てとなった。エンジンはダイナミック系の最上級グレードのみに4キャブの110ps仕様を残したほかは、すべてシングルキャブとなった。
セダンから9カ月ほど遅れて登場したクーペバージョン。中央部分が尖ったフロントグリルと4灯ヘッドランプが特徴的だった。
ハイパワーとハイスピードで注目を浴びたものの、売れ行きは芳しくなく、車名がめまぐるしく変わったホンダ 1300だったが、昭和47(1972)年11月にはエンジンを水冷直列4気筒 SOHC、1433ccのEB5型に換装するなど、さらに方向を転換。丸型ヘッドライトを角型に改めるなどデザインを一部手直ししたセダンとクーペにこれを載せ、車名もホンダ145と改称して再スタートを切った。
EB5型エンジンは昭和47(1972)年の7月から発売されたシビックのEB1型1.2Lエンジンのスケールアップ版で、それまでとは一転して低回転、高出力型となっているのが特長だった。シングルキャブで80psを発生する仕様が中心だったが、高性能モデルのクーペFIにのみメカニカル燃料噴射で90psを発生する高出力型を搭載した。
しかし、この145も人気はいまひとつで、シビックに座をゆずるように、昭和48(1973)年11月にセダン、翌49年11月にはクーペの生産が打ち切られた。昭和43(1968)年シーズンに投入された画期的な空冷F1エンジンはレースでは悲劇的な結末に終わり、新たな市場を狙って空冷エンジンでスタートした ホンダ1300も理想を追求したもののヒットモデルとはなりえなかった。奇妙な運命の符合だった。
ホンダ 1300 99S 主要諸元
●全長×全幅×全高:3885×1465×1345mm
●ホイールベース:2250mm
●車両重量:895kg
●エンジン:直4 SOHC
●総排気量:1298cc
●最高出力:115ps/7500rpm
●最大トルク:12.05kgm/5500rpm
●燃料供給装置:CVキャブレター×4
●トランスミッション:4速MT
●駆動方式:横置きFF
●タイヤサイズ:6.2H-13
●当時の車両価格:68万円(工場渡し価格)
おすすめ関連記事






