まずはトヨタマリンから。この会社が出品した PONAM-28Vは「日本ボート・オブ・ザ・イヤー2016」の中型艇部門とBest Value部門の2部門で受賞しました。
PONAM-28V のハル(ボートの船体)の素材は、アルミとFRP(繊維強化プラスチック)に、新たにカーボン繊維を加えるという先進の素材を使った「トヨタハイブリッドハル」を採用しています。エンジンは、ランドクルーザープラド(海外向け)の3.0L・直4直噴ディーゼルエンジンを船舶用にチューニングしたものを搭載しています。
また、ジャパンインターナショナルボートショー2017には出品していませんが、レクサスもクルーザーのコンセプトモデル「LEXUS Sport Yacht Concept」を発表しています。
こちらには LEXUS “F” モデル( RC F・GS F )やラグジュアリークーペ LC に搭載されているエンジン「 2UR-GSE( V8・5L NAエンジン)」を船舶用にチューニングしたものを採用。和を意識したレクサスらしいデザインのインテリアやマークレビンソン製のハイエンドオーディオも備えています。
さらに、ホンダやスズキはボートに使われる船外機を数多く作っており、この 2社もジャパンインターナショナルボートショー2017 に出展しています。
ちなみに、バイクや小型車&軽自動車のイメージが強いスズキですが、船外機の分野では V6・4Lエンジンも作っています。ちなみに、このエンジンの出力は300馬力と強力です。
このようなボートとクルマのクルマの関係はエンジンだけではありません。姿勢制御技術や航行システムなどの操船支援システムには、自動車に使われている技術を応用したものが少なくありません。また、船体のデザインにはカーデザインに使われているノウハウが採り入れられていたりと、実はクルマとの関わりが深いのです。
なお、先述のジャパンインターナショナルボートショー 2017 の開催概要は下記のリンクをご覧ください。