
立体感のあるフロントグリルは 3層にパーツを組み合わせた構造が用いられている。(写真は2.0i-L EyeSight)

こちらは 1.6i-L EyeSight。ホイールのデザインが 2.0i-L EyeSightとは異なる。
スバルが目指す安心と愉しさの走りを体感!
SGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)を採用した次世代スバル車の最重要モデル、それが XV だ。なぜ、XV が重要なのかって? それは簡単だ。XV と同クラスのインプレッサのハッチバックやセダンよりもXV の方が売れているから。グローバルでのインプレッサ・シリーズとXV の販売台数を見ると、半数以上がXVなのだ。だからこそ、スバルはXVに力を入れた。自慢のSGPは、最初からSUV に対応することが条件であったという。そのため、新型 XV はベストなジオメトリーを設定することができた。

最上級グレードの 2.0i-L EyeSight のホイールが専用デザインになるほかは、2L車と1.6L車の外観に大きな違いはない。

ルーフレールとシャークフィンアンテナはセットでメーカーオプション。ルーフレール装着時の全高は1595mm。
その効果は、発進して10mも走らないうちにわかる。ステアリング操作に対してクルマが、旧型よりも緻密に動く。精度よく狙ったラインで走れるのだ。さらに、路面の凹凸を超えるときの動きもスッキリした。旧型なら足元がバタバタというようなシーンでも、スッと震動が減衰する。さらに直進性も高まったようで、ストレートでの修正舵も減った。

新型 XVの機能面の大きな特徴のひとつが Xモードが備わった点。悪路や雪道の走行能力が格段にアップした。

特設のぬかるんだダートコースでは、Xモードの威力を体感できた。

Xモードのスイッチはシフトレバー右下(ふたつあるボタンの下側)に設置されている。
しかも、アクシデントにより、新型 XV の優れた走破性も体感することができた。なんと、試乗会当日に大雪に見舞われたのだ。ところがサマータイヤのまま新型 XV はクローズドコーズをスイスイと走る。翌日のくるぶしまで浸かるようなヌタヌタの泥の坂もXモードなしでも、軽々と上ってしまうのだ。もちろん、そこで1輪でも空転すると動けなくなる。しかし、電制で疑似デフロックを生み出すXモードを使えば、簡単に脱出できてしまった。それもあっけないほどに。
どんな道でもOKという安心。そして狙った通りに走る愉しさ。まさに「安心と愉しさ」というスバルの走りが体感できる。乗り味は SUV の範ちゅうを超え、ほとんど乗用車と変わらない。まさに次世代スバル車の最強モデルだ。

直噴化された2.0L NAエンジンはインプレッサに搭載されたものと同じ。JC08モード燃費は16.0〜16.4km/Lと優秀。

2代目からは1.6L NAエンジンもラインアップ。トランスミッションは2.0Lと同じくリニアトロニック(CVT)。
エンジンは1.6Lと2L の2機種。痛快な加速を味わうなら 2L が間違いない。重量がかさむこともあって、乗り心地も若干重厚だ。しかし、1.6L が不足を感じるわけではない。こちらは鼻先が軽く軽快だし、なによりコスパが素晴らしい。インテリアの豪華さは2ℓに及ばないが、アイサイトも Xモードも1.6L モデルにはある。もっと割り切って、Xモードなしのベースグレードを選べば、アイサイト付きの4WD で税込み 200万円強。これは相当に選ぶのが難しい。なんとも嬉しい悩みを与えてくれるクルマだ。

最上級グレードの2.0i-S アイサイトのインパネ。オレンジのステッチやアルミペダルなどはこのグレードだけの装備。

ファブリックシートの表皮はスポーティかつカジュアルな印象。上位 3グレードにはオプションでレザーシートも用意。

リアシートのヘッドレストは未使用時には張り出しが少なく、後方視界も良好。ベースグレード以外には全車にセンターアームレストを装備。
■文:鈴木ケンイチ ■写真:SUBARU
スバルXV 2.0i-S EyeSight 主要諸元(【 】内は1.6i-L EyeSight)
●サイズ=4465×1800×1550mm
●車両重量=1440【1410】kg
●エンジン=水平対向4気筒DOHC 1995【1599】cc
●エンジン最高出力=154【115】ps
●エンジン最大トルク=20.0【15.1】kgm
●JC08モード燃費=16.0【16.2】km/L
●車両価格=267万8400円【224万6400円】