デジタル化が進んだ車内
1974年にドイツで誕生。翌年日本に導入が始まったフォルクスワーゲン・ゴルフ。VWの基幹車種でありながらも、毎回斬新なチャレンジを仕掛けてくるVWゴルフの特徴でもありまして、なかでも5代目と7代目は大きなニュースがありました。
まぁ個人的にいちばん思い入れがあるのは、現在に続くTSIエンジンの投入やDSGの採用を始めた5代目だったりするのですが、そんな話はさておき、今回はMQBプラットフォームを採用して話題となった、現行ゴルフⅦのマイナーチェンジ。
大きく変わったポイントは、何といってもデジタル化が進んだこと。たとえばパサートから始まった、ナビ画面も表示できる液晶メーターが採用されたり、センターには9.2インチ大型前面タッチスクリーンのディスプレイが設置されたり。その操作がジェスチャーコントロールでできたり…という感じ。ようは、最近流行りのコミュニケーションツールが発展しました〜というのが、最大のポイントになります。
加えて安全装備。プリクラッシュセーフティシステムに歩行者検知機能が追加されたり、渋滞時の疲労軽減にひと役買ってくれる、トラフィックアシストがほぼ全グレードに装備されたり。運転中、四六時中緊張しているのは無理ですから、やはり転ばぬ先の杖はありがたいです。
熟成されカッチリとした走りが魅力
そしてもちろん、マイナーチェンジですから、前後バンパー等々、多少のデザイン変更と言ったところでしょうか…。と、ここまで来ればお気づきですよね。そうなんです。今回は運動性能の基本的な変更はないんですよ。でも、あえて発表するまでもない熟成は進んでいるのでしょう。改めて乗ってみると、カッチリ感が増したような気がしたのは私だけでしょうか?
ちなみに今回ゴルフヴァリアントやオールトラック、ゴルフR等もマイナーチェンジしましたが、その中で乗るチャンスがあったのがRヴァリアント。こちらは、310psまで出力が引き上げられて、パンチ力が増しておりました。ノーマルのヴァリアントと比べると、ボディの一体感も格段の差。ワゴンなのに純粋なスポーツカーと名乗れる1台、これもトピックスに追加していいニュースかもしれませんね。
ゴルフRヴァリアント 主要諸元
●サイズ=4595×1800×1465mm ●車両重量=1570kg ●エンジン=直4DOHCターボ 1984cc ●最高出力=310ps/5500-6500rpm ●最大トルク=400Nm/2000-5400rpm ●JC08モード燃費=13.0km/ℓ ●569万9000円