2018年も、やっぱり高かった印象のあるガソリン価格。燃費を良くしてちょっとでも出費を抑えたいと考えるのは当たり前のことだ。もちろんエコカーに買い換えるのもひとつの手だけど、でもいまの愛車でもできることは、ある。燃費の良い走り方を、モータージャーナリストのこもだきよし氏に聞いた。

燃料噴出量を減らす走り方を心がける

ATでもMTでも燃費を良く走るには、エンジンの総回転数=総燃料噴射量を減らすことが重要なポイントとなってくる。

まず加速するとき。エンジン回転数が上昇しないように早めにシフトアップする。MTならドライバーがシフトアップするが、ATの場合は右足のアクセルコントロールがキモになる。

エンジン回転が上がり過ぎないよう、タコメータやエンジン音をチェックしてアクセルペダルを少し戻すようにする。こうするとATはもう力は必要ないと考えて高いギアにシフトアップしてくれるから燃費が良くなる。

かといって、アクセルペダルを踏み込まないでゆっくり加速していくと、低いギア(1速や2速)で走る距離が伸びてしまうので、結果として逆効果になってしまう。同じ距離なのにエンジンの総回転数は増えてしまうわけだ。だから、回転数は上げないようにスイスイと加速していくのが理想だ。

一定速での走行は、燃費良化に効果がある。アクセルペダルを大きく踏んだり、戻したりしないで済むように、スピードが一定になるように走ると良い。もちろんできるだけ高いギア(5速や6速など)で走るのは言うまでもない。

先読み運転も燃費に大きく影響する。前方が赤信号や渋滞など、クルマのスピードを緩めなくてはならないときに、なるべく早めにアクセルペダルを全部戻して惰性で走る。ATなら軽いエンジンブレーキが効く。このとき、エンジン回転数が高くても燃料噴射をカットしているので1滴の燃料も使わずに走れる。一般的にエンジン回転数が1300rpmより低いときには、アイドリング分の燃料噴射だけだ。惰性で走る距離を長くできれば、燃費はグーンと伸びるはずだ。

大事なのは走っているときだけではない。これから寒い冬に向かうが、止まったままの暖機運転は燃料のムダだ。走りながら暖機運転するのが燃費に良い。止まったままの暖機運転はムダに燃料を使うだけでなく、エンジンにも良くない。エンジンは最適運転温度で走るのがいちばん長持ちする。止まったまま暖機運転すると、暖まるまでに時間がかかるからだ。エンジンが暖まっていなくても普通に走る分にはまったく問題ない。

駐車するときも、停めたらすぐにエンジンを切ると、数ccの燃料節約になる。こうして細かく稼ぐことが結果につながるのだ。

画像: 筆者のこもだきよし氏。先読み運転ができると燃費にも大きく影響するという。

筆者のこもだきよし氏。先読み運転ができると燃費にも大きく影響するという。

This article is a sponsored article by
''.