欧州のスーパーカーがスゴいのは誰でも知っている。だが日本のメーカーも、日本人のためのスーパーカーを作るべく努力をしてきた。そんな歴史を振りかえる企画、今回は、トヨタが世界に誇る「レクサス LFA」だ。(ホリデーオート2018年11月号より)

世界のトヨタを世に知らしめた一台

トヨタにおけるレクサス・プロジェクトで、最高性能と最高品質を持つイメージリーダーカーとして開発されたのが、このレクサス LFAだ。

21世紀の初め頃からその存在は噂されており、2005年のデトロイト・ショーで最初のコンセプトカー「LF-A」が発表され、2009年の東京モーターショーでようやく市販モデルがワールドプレミア(世界初公開)された。

フロントミッドシップ搭載されたエンジンは、1LR-GEU型と呼ばれる4.8LのV10DOHC。このエンジンの開発には、ヤマハが一役買っている。前後重量配分の適正化を図るために、トランスミッションはエンジンと切り離されてリアデフと一体化されるトランスアクスル方式が採用された。

カーボンモノコック製シャシ、カーボンセラミックス製ブレーキの採用など、トヨタが誇る最新の素材や技術が惜しみなく投入された。

世界56カ国で500台の限定販売で、そのうち日本では約200台が販売されている。ちなみに、販売価格は日本円で3750万円だった。(解説:飯嶋洋治)

画像: ボディ外板の65%はCFRP、35%はアルミ合金製だ。

ボディ外板の65%はCFRP、35%はアルミ合金製だ。

■レクサスLFA主要諸元

●全長×全幅×全高:4505×1895×1220mm
●ホイールベース:2605mm
●重量:1480kg
●エンジン型式・種類・排気量:1LR-GEU・V10 DOHC
●排気量:4805cc
●最高出力:560ps/8700rpm
●最大トルク:48.9kgm/7000rpm
●燃料・タンク容量:プレミアム・73L
●トランスミッション:6速ASG(シングルクラッチセミAT)
●タイヤサイズ(前・後):265/35ZR20・305/30ZR20

画像: ラジエターは左右リアタイヤの後ろ(リアコンビランプ下のグリル内)にレイアウトされていた。

ラジエターは左右リアタイヤの後ろ(リアコンビランプ下のグリル内)にレイアウトされていた。

画像: 比較的シンプルなインテリア。写真は輸出仕様なので左ハンドルだが、日本仕様はもちろん右ハンドルだった。

比較的シンプルなインテリア。写真は輸出仕様なので左ハンドルだが、日本仕様はもちろん右ハンドルだった。

画像: フロントミッドシップ搭載された4.8LのV10DOHCは、560ps/480Nmを発生した。

フロントミッドシップ搭載された4.8LのV10DOHCは、560ps/480Nmを発生した。

画像: 2011年、ニュルブルクリンクで当時の量産市販FR車コースレコード「7分14秒64」を記録している。

2011年、ニュルブルクリンクで当時の量産市販FR車コースレコード「7分14秒64」を記録している。

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