カッコいいセダンを上陸前に公開
セダンの需要が年々減っているとは最近よく聞く話だ。つまり作っても売れないのだ。作っても売れないから開発にリソースを投入できない。だから魅力的なクルマが作れないという負のスパイラルに陥っている。

今回1日だけの限定公開となったのはプラグインハイブリッドのS60 T8 ポールスターエンジニアードである。S60のトップモデルである。
ではカッコいいセダンでも売れないのか。そんなことはないと思う。たとえばBMW3シリーズやアウディ A4、メルセデスベンツCクラス、最近ではフォルクスワーゲンアルテオンのような美しいセダンも登場している。SUVに押されつつはあるが、実は輸入車ではセダンはまだまだ人気が高いのも事実である。
先日、日本へ新型3シリーズが導入されたが、ここにまた1台、美しいモデルが登場する。ボルボS60である。正式な日本デビューは2019年秋を予定しているが、その前にプレス向けに1日限定でS60(北米仕様)をボルボが公開した。モデルはS60 T8 ポールスターエンジニアードである。S60の登場で、セダン市場がさらに活気づきそうだ。
ボルボの新型Dセグメントセダン
公開の舞台となったのは、2月2日にリニューアルオープンしたばかりのボルボ・カー世田谷だ。ここはスカンジナビアンデザインを体感できる新ショールームCI「VRE=ボルボリテールエクスペリエンス」を導入した店舗である。

2月リニューアルオープンしたボルボ・カー世田谷。国内最大の販売実績を持つ。
VREとは、クールアウトサイドとウォームインサイドをコンセプトに半透明のエッチングガラスでアイスキューブを表現した外観にショールーム内はフローリングや北欧家具で居心地のいいスペースとしている。

店内はボルボのCIに統一されている。
ちなみにここボルボ・カー世田谷は、直営店最大のショールーム面積と販売実績を誇り、このリニューアルを機により販売やサービス体制も整いさらに顧客満足度が増すことだろう。

ひとつひとつの素材が吟味されて使われる。スカンジナビアデザインが感じられる空間だ。

居心地のいい店内はボルボ関連のアイテムを揃っている。

Motor Magazineが取材に来るということで気を遣って揃えてくれたのだろうか。

納車スペースも充実している。
パワートレーンはプラグインハイブリッド
さて話はS60 T8 ポールスターエンジニアードに戻る。このモデルは3シリーズやCクラス、A4などと競合する激戦Dセ グメントに投入される。その名前にT8が入れられていることからもわかるようにプラグインハイブリツド(PHEV)であり、ポールスターがチューニングしているモデルだ。

インテリアは最新のボルボに共通するデザインだがポールスターエンジニアード専用アイテムも多い。
サ イズは全長×全幅×全高が4761×1850×1431mm。ホイールベースは2872mm(すべて北米仕様値)でフロントをエンジンでリアをモーターで駆動するAWDモデルである。
クーペモデルのような美しいスタイルは、このセグメントの中でも十分に競争力のあるものだが、それに加え、エクステリアやインテリアにポールスターモデルらしいスポーティアイテムでの演出が多く採用されているのも特徴だ。実際、2018年にこのモデルをアメリカでテストドライブしているが、そのハイパフォ ーマンスには驚かされた。早く日本で試乗したい1台だ。

システム合計出力415ps、システム合計トルク670Nmを発生するPHEVである。

フロントグリルはブラック塗装されスポーティな印象。ポールスターのバッジも付く。

トールハンマーを呼ばれるT字デザインのデイタイムランニングライトはボルボのアイコン。

ポールスターのエンブレムが装着される。

ブレーキはブレンボ製、ショックアブシーバーはオーリオンズ製を装着する。これがポールスターの証となる。