市販レーシングエンジン的なVTECを搭載し、シャシ性能と相乗効果でFF最速を誇る
「ホンダ・インテグラ タイプR(DC2型:1995年10月発売)」
![画像: 軽量アルミホイール、フロントのリップスポイラー、そしてリアの大型スポイラーがタイプRの証し。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2019/04/22/0606492f239d8a4e44ab7387deb4c5b7b5a0acca_xlarge.jpg)
軽量アルミホイール、フロントのリップスポイラー、そしてリアの大型スポイラーがタイプRの証し。
1995年に登場したインテグラ タイプRは、レーシングカーのテイストとドライビングプレジャーの獲得を目指したFFスポーツモデルだ。
パワートレーンは、1.8L 直4DOHCのB18C型で、可変バルブタイミング・リフト機構であるVTECを採用し、自然給気エンジンとしては世界最高峰の1Lあたり111psを実現した。
しかも最高出力の200psは8000rpmで、最大トルクの18.5kgmは7500rpmで発生するという、超高回転型のパワーユニットだった。
![画像: カムプロファイルを低回転と高回転で切り替えるVTECを採用。フリクションロスも低減され動力性能は圧倒的。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2019/04/22/0b295fab2b10df818fdb1fb0c61d842e4e22fb30_xlarge.jpg)
カムプロファイルを低回転と高回転で切り替えるVTECを採用。フリクションロスも低減され動力性能は圧倒的。
サスペンションは4輪ダブルウイッシュボーンとし、駆動系にはヘリカルLSDを備える。低重心なボディでアンダーステアを感じさせないダイレクトなステアリングフィールを特徴とした、誰もが認めるFF激速マシンだ。
98年のマイナーチェンジではエキゾーストマニホールドの排気効率アップ、ファイナルギアレシオの変更が行われた。
![画像: インテリアは350mmのMOMO社製革巻きステアリングを採用。メーターパネルやチタンのシフトノブも専用だ。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2019/04/22/4dd7703e3fb11a4c40df277da917343074857a8c_xlarge.jpg)
インテリアは350mmのMOMO社製革巻きステアリングを採用。メーターパネルやチタンのシフトノブも専用だ。
2001年にはフルモデルチェンジを受ける。パワートレーンは2L DOHC i-VTECで220psと21.0kgmを発生。クロスレシオの6速MTとあいまって圧倒的な動力性能となった。
ボディも新設計となり剛性アップを果たし、サスペンションはストラット/ダブルウイッシュボーンに変更、ヘリカルLSDも採用した。
だがクーペなどスペシャルティカーの人気が凋落し、2006年にインテグラ シリーズはタイプRも含めて生産終了した。
![画像: サーキット走行にも対応するレカロ社製のバケットシートを装着していた。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2019/04/22/35795ab93d9325479d740e50bb2b5967e15a5cda_xlarge.jpg)
サーキット走行にも対応するレカロ社製のバケットシートを装着していた。
インテグラ クーペ タイプR(1995年)主要諸元
●全長×全幅×全高:4380×1695×1320mm
●ホイールベース:2570mm
●重量:1060kg
●エンジン型式・種類:B18C型・直4 DOHC
●排気量:1797cc
●最高出力:200ps/8000rpm
●最大トルク:18.5kgm/7500rpm
●トランスミッション:5速MT
●タイヤサイズ:195/55R15
●価格:222万8000円
![画像: 平成スポーツカー図鑑は、ホリデーオート2019年4月号でも紹介しています。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2019/04/22/fbdf41adbb045efb4454a389e2a02dfb7b69ef99_xlarge.jpg)
平成スポーツカー図鑑は、ホリデーオート2019年4月号でも紹介しています。