2019年5月17日、トヨタは新型スープラを全国のトヨタ車両販売店を通じて発売した。外板色「マットストームグレーメタリック」のRZは、本年度生産分24台の商談申込みを5月17日〜6月14日の期間、Web限定で受け付ける。

タイトル写真は、トヨタの副社長兼GAZOO レーシング カンパニー プレジデントの友山茂樹氏(左)と新型スープラの開発責任者を務めた多田哲哉氏(右)。

GR初のグローバルモデル、いよいよ日本デビュー!

新型スープラは、トヨタ GAZOOレーシングが展開するスポーツカーシリーズ「GR」初となるグローバルモデル。クルマ好きなら御存知のように、新型スープラはBMW Z4との共同開発車だ。2012年6月に締結したBMW社との包括提携による初の商品であり、オーストリアのマグナ・シュタイヤー社のグラーツ工場で生産している。

画像: スープラRZ(ボディカラーはプロミネンスレッド)

スープラRZ(ボディカラーはプロミネンスレッド)

5代目(日本では初代と2代目はセリカXX)となる新型スープラは、初代からの「直列6気筒をエンジンを積んだFR車」というアイデンティティを踏襲している。加えて今回は「ホイールベース」「トレッド」「重心高」の3つの基本要素にこだわり、ピュアスポーツカーにふさわしいハンドリング性能を実現したという。

ホイールベースは2シーターに割り切ることでトヨタ86よりも100mm短い2470mmとなった。ホイールベースとトレッドの比は1.55と、他の量産スポーツカーと比較してもトップレベルの小さい数値で優れた回頭性に寄与している。コーナリング性能にとって重要な要素の1つである前後重量バランスも、理想とされる50:50の配分を達成している。

画像: スープラSZ-R(ボディカラーはディープブルーメタリック)

スープラSZ-R(ボディカラーはディープブルーメタリック)

エクステリアデザインは、トヨタ スポーツのフラッグシップにふさわしいものを提案している。サイドビューはショートホイールベースと大径タイヤで、タイヤの存在を強調している。2シーターらしいタイトなキャビンとワイドトレッドからなるスーパーワイドスタンスや、直6+FRのロングノーズ・ショートキャビンのシルエットも特徴的だ。

空気抵抗低減に寄与するダブルバブルルーフの採用や、ヘッドランプの位置を車両内側に寄せることでフェンダーのボリュームを豊かに見せ、凝縮したボディデザインとする手法など、2000GTや先代スープラなどからのトヨタ・スポーツヘリテージを継承している。

画像: RZ(内装色はイグニッションレッド)

RZ(内装色はイグニッションレッド)

インテリアは、上下に薄く水平に軸の通った基本形状のインストルメントパネル、ドライバー正面に配置されたスポーツドライブに必要な視認・操作系のエレメントをタイトに包括してドアトリムからコンソールのニーパッドに繋げてドライバーをコンパクトに包み込むコクピット様式が特徴的だ。

メーターには8.8インチの高精細カラーモニターを採用し、タコメーターやシフトインジケーターなどスポーツ走行次に必要な情報をセンターに集約し、小径ステアリング越しに自然にフォーカスできるレイアウトだ。

搭載されるエンジンは、伝統を継承する直6の3.0Lターボと、スポーティドライブを気軽に楽しむ直4の2.0Lターボを設定。直4はチューニングの異なる2種を用意する。組み合わされるトランスミッションはいずれも8速ATで、駆動方式はFRのみだ。

画像: 直6エンジンのイメージ図

直6エンジンのイメージ図

前:ストラット/後:マルチリンクのサスペンションは新設計で、フロントのサスペンションとサブフレームはアルミニウム製とすることで前後重量配分の適正化に寄与している。上級グレードにはアダプティブバリアブルサスペンションシステムやアクティブディファレンシャルを装備して、精密な車両コントロールを可能にし、旋回性能と安定性を高めている。

ミリ波レーダー+単眼カメラ方式のプリクラッシュセーフティや前車速追従性機能付きのレーダークルーズコントロールなど、先進の予防安全技術を全車に標準装備。さらに車載通信機DCMも全車に標準搭載し、スープラ専用のコネクティッドサービス「トヨタ スープラ コネクト」の提供が受けられる。

画像: トヨタ GAZOOレーシング レコーダー

トヨタ GAZOOレーシング レコーダー

また、新たなクルマの楽しみ方を提案する車両情報記録装置「トヨタ GAZOOレーシング レコーダー」をオプション設定。これは、アクセル、ブレーキ、ステアリング、シフトポジションなどのドライバーの操作情報、車速、エンジン回転数、加速度など各種センサーの値、および車両の位置と方位情報をSDカードへ記録するデータロガーだ。SDカードへ記録した情報は、専用アプリで動画再生や走行軌跡の表示再生などが可能だ。

車両価格(税込み)は、RZ(3.0L/340ps)が690万円、SZ-R(2.0L/258ps)が590万円、SZ(2.0L/197ps)が490万円。なお、外板色「マットストームグレーメタリック」のRZは本年度生産分24台の商談申込みを6月14日(金)までWeb限定(https://toyotagazooracing.com/jp/form/supramattestormgraymetallic_agreement.html)で受け付ける。商談順は抽選の上、新型スープラが参戦する第47回ニュルブルクリンク24時間耐久レース決勝当日(6月22〜23日)に発表される。

画像: マットストームメタリックのRZ

マットストームメタリックのRZ

スープラ RZ(SZ-R) 主要諸元

●全長×全幅×全高:4380×1865×1290(1295)mm
●ホイールベース:2470mm
●重量:1520(1450)kg
●エンジン型式・種類:B58(B48)型・直6(直4) DOHCターボ
●排気量:2997(1998)cc
●最高出力:250kW<340ps>/5000rpm(190<258>/5000)
●最大トルク:500Nm<51.0kgm>/1600-4500rpm(400<40.8>/1550-4400)
●トランスミッション:8速AT
●タイヤサイズ:前255/35ZR19、後275/35ZR19(255/40R18、275/40R18)
●税込み価格:690万円(590万円)

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