大排気量エンジン+空力チューンで武装した、レクサス初の本格スポーツセダン
「レクサス IS F(USE20型:2007年12月発売)」
レクサス ブランド初の本格スポーツセダンとして2007年に登場したのが、IS Fだ。富士スピードウェイと開発拠点の東富士研究所に由来する「F」の名を初めて冠したモデルでもある。
エンジンは筒内直噴とポート噴射を組み合わせ、電動連続可変バルブタイミング機構を備えた5LのV8 自然給気DOHCで、トヨタとヤマハが共同で開発した。
この巨大なエンジンを搭載するためにフロントオーバーハングは延長され、標準車より盛り上がったボンネットフードが採用されている。
組み合わされるトランスミッションは2~8速でエンジンと直結状態にできる、当時世界最速の変速スピードと謳われた8速AT「8スピード SPDS」を採用した。
さらに、ブレンボ社と共同開発したフロント6ポット/リア2ポットのモノブロックキャリパーに大径ドリルドローターを組み合わせたブレーキ、ブレーキの冷却性を考慮して回転方向に指定がある専用19インチ鍛造アルミホイール(BBS社と共同開発)が装備された。
インテリアでは、300km/hスケールの速度計、サポート性を高めた専用シート、専用ステアリングなどが与えられている。
2009年7月に発表された2010年モデルからは、IS F用に開発された5ピニオン式トルセンLSDが標準装備化されている。
IS F(2007年)主要諸元
●全長×全幅×全高:4660×1815×1415mm
●ホイールベース:2730mm
●重量:1690kg
●エンジン型式・種類:2UR-GSE型・V8 DOHC
●排気量:4968cc
●最高出力:423ps/6600rpm
●最大トルク:51.5kgm/5200rpm
●トランスミッション:8速AT
●タイヤサイズ:前225/40R19、後255/35R19
●価格:766万円