ニュルの走りを反映しながら、日常ユースの乗りやすさも両立
400台限定! R205(2010年1月発表・発売)

ラリーよりもレースからのフィードバックで生まれたR205。
R205という車名の「R」には「ロードスポーツ」の意が込められ、全方位にレベルを高めたSシリーズとは違い、内外装よりも走りに重点を置きつつ、日常ユースでの乗り心地などにも配慮している。

専用のECUや吸排気系の変更、ボールベアリングツインスクロールターボなどの採用で基本性能の良さを引き出している。
ベースモデルは競技ユースのスペックCで、エンジンはほかの同時期のSTIモデル同様のチューン。足回りは定番メニューのほか、新たにフレキシブルドロースティフナーを採用し、ステアリングの応答性や路面追従性を高めている。

オプションのレカロ製バケットタイプシートは、表皮素材がアルカンターラ/本革の組み合わせとなる。
STIでは、この前年からニュルブルクリンク24時間レースがWRCに代わってWRXでのワークス活動の主軸になった。
その参戦マシンのスピリットがR205に反映され、実際に空力パーツはレースで使われて性能検証された。開発時には、かなりニュルで走り込んでいる。
コスワース IMPREZA STI CS400

R205とは直接の関係はないが、2010年5月にイギリスで限定75台で発売されたコスワース社とのコラボモデル。海外仕様のEJ25エンジンはコスワースの手により、専用ターボ、ピストン、コンロッドなどを採用して400psを発する。
R205 主要諸元
●全長×全幅×全高:4415×1795×1465mm
●ホイールベース:2625mm
●重量:1470kg
●エンジン型式・種類:EJ20・対向4 DOHCターボ
●排気量:1994cc
●最高出力:320ps/6400rpm
●最大トルク:44.0kgm/4400rpm
●燃料・タンク容量:プレミアム・60L
●トランスミッション:6速MT
●サスペンション前/後:ストラット/ダブルウイッシュボーン
●ブレーキ前/後:Vディスク/Vディスク
●タイヤサイズ:245/40R18
●価格:473万5500円