死角を減らす、安全性を高めるオプション設定を拡充
ハイエースに衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」が標準装備されたのは2017年11月のこと。商用車とこれをベースとした乗用車に運転支援システムが搭載されたとあって、注目を浴びたニュースだった。そして2020年4月17日、安全性を高めるオプション装備拡充を図る改良が発表された。
今回新たに選択できるようになった装備は、車両後方のカメラ映像をルームミラーに映し出す「デジタルインナーミラー」と、車両上方から見たような映像をカーナビ画面へ表示する「パノラミックビューモニター(AT車のみ)」。死角となりやすい視界を確認しやすく、また安全確認をサポートしてくれる装備だ。
この他にも、アクセルペダル踏み間違い時に衝突被害軽減に寄与する「インテリジェントクリアランスソナー・パーキングサポートブレーキ(静止物)」も、Toyota Safety Sense装着のAT車にオプション設定された。
またオプティトロンメーター搭載モデルは、メーター横に4.2インチディスプレイを配置して、航続可能距離やクリアランスソナーなどさまざまな車両情報を表示させることができるようになった。
ちなみに、販売店の違いによって設定されていたレジアスエースが今回の一部改良以降、廃止される。1990年代から続いていたブランドだけに惜しまれる声が聞こえてきそうだ。
トヨタ ハイエース 主要グレードの車両価格
バン:219万2000円~411万8000円
ワゴン:288万6000円~399万4000円
コミューター:322万1000円~374万7000円
トヨタ救急車も運転支援システム「Toyota Safety Sense」を標準装備
さらに2020年4月17日、ハイエースをベースとする「トヨタ救急車」と「トヨタ救急車 ハイメディック」にも改良が施され、2020年6月25日に発売されることがトヨタによって発表された。
こちらの改良点は、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」を標準装備させるというもの。ミリ波レーダーと単眼カメラによって、昼間の歩行者を検知して衝突回避を支援してくれる「プリクラッシュセーフティ」、車線逸脱を警告してくれる「レーンディパーチャーアラート」、「オートマチックハイビーム」の先進安全機能含んでいる。また、VSC(Vehicle Stability Control)やTRC(Traction Control)といった走行安定性を高める機能を標準装備。トランスミッションを6速AT化して静粛性と走行の滑らかさを高められている。
これと同時に、ハイエースと同様のオプション「デジタルインナーミラー」と「パノラミックビューモニター」を選択できるようになった。
トヨタ救急車 車両価格
トヨタ救急車(FR):564万5000円
トヨタ救急車(4WD):595万3000円
トヨタ救急車 ハイメディック(FR):1159万円
トヨタ救急車 ハイメディック(4WD):1189万8000円