ワークスチューニング 試乗会(後編:2001年)
STi インプレッサ
![画像: アーバンバージョンとは銘打っているが、ワインディングを走らせても楽しいSTi インプレッサ。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2020/07/15/e8f754c7f25816e9e405c1707972c13ef9e32062_xlarge.jpg)
アーバンバージョンとは銘打っているが、ワインディングを走らせても楽しいSTi インプレッサ。
スバル インプレッサWRX STiをベースに、スポーツパーツを組み込んだアーバンバージョン。都会派志向のチューニングカーということでエンジン本体に手は入れられていないが、軽量フライホイール、強化クラッチ(踏力は割りと重め)、スポーツマフラーなどのライトチューンを施したモデルだが、それでもフラット4ターボは十分に速い。箱根のタイトなワインディングでは、エンジン回転数が4500rpmを超えターボパワーがイッキに立ち上がる頃には次のコーナーにさしかかってしまうほどだ。フラット4独特のサウンドも小気味良いもので、スバリストにはたまらない1台だろう。
無限 アコード ユーロR
![画像: VTECによるホンダ ミュージックを奏でてワインディングを走る無限 アコード。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2020/07/15/c3e321ba18c1319dd00ad6af7b08cf32e28f1d2b_xlarge.jpg)
VTECによるホンダ ミュージックを奏でてワインディングを走る無限 アコード。
今回ここで紹介している他のチューナーでは、ベース車はターボエンジン搭載車が多いが、このアコード ユーロRは自然吸気のまま吸排気系や足まわりをチューンしている。6000rpmでサウンドまで明確に変わるVTECは独特で、これぞホンダ ミュージックという快音を奏でてくれる。足まわりは箱根を走り回るにはちょうど良い固さでありながら、市街地走行でも問題ないレベルにある。ノーマルでは地味な印象のアコードだがエアロパーツは適度にハデめで、インテリアも240km/hホワイトメーターやアルミのメーターパネルなどを装備して、無限らしいレーシーな雰囲気でまとめられている。
NISMO スカイラインGT-R
![画像: ツイスティな箱根のワインディングではパワーを持て余し気味のNISMO スカイラインGT-R。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2020/07/15/c6c8ab02ee72a1e0ae7d98790620f66f78621e4c_xlarge.jpg)
ツイスティな箱根のワインディングではパワーを持て余し気味のNISMO スカイラインGT-R。
ノーマルでも十分以上に速いスカイラインGT-Rだが、サスペンション、ブレーキ、排気系を交換し、サーキット走行を想定したセッティングがされている。R34はもともとボディ剛性が高く、固められたサスでもボディへの影響は低いようだ。ブレーキの効きもいい。だが、このクルマでは箱根のツイスティな道よりはFISCOなどの高速サーキットを全開で走る方が楽しそうだ。もちろんパワー的な不満などまったくないのだが、スロットルオフ時に「バンバン!」とバックファイアのようなサウンドが響くのは、乗っていてちょっと気が引けてしまうところだ。
NISMO シーマ
![画像: NISMO シーマの足まわりはまだ発展途上のようだった。やはりシーマはハイウエイのほうがよく似合う](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2020/07/15/53e6dbe3a80d0809fb91691c79157334cb32a58e_xlarge.jpg)
NISMO シーマの足まわりはまだ発展途上のようだった。やはりシーマはハイウエイのほうがよく似合う
新型シーマにS-tuneのサスペンションとブレーキ、ヴェルディナのマフラー、そして18インチのタイヤ & ホイールを装着。車高を低められたエクステリアには純正の前後スポイラーも装着しているが、インテリアはまったくのノーマルなので、シーマの上品なイメージを損ねてはいない。足回りのセッティングはまだ完成形には至ってないようで、今ひとつシックリとは来なかった。ノーズに重いV8を抱え、シフトショックを減らすためレスポンスを甘くしているATのせいもあり、箱根のワインディングを攻めるようなクルマではない。やはりシーマはハイウエイ クルーザーのほうがよく似合う。