2016年に登場したアウディQ2はプレミアムコンパクトSUVとして人気を得て、この4年間で36万台を出荷するほどの成功を収めた。このQ2がフェイスリフトを受け、ドイツのフランクフルト空港を起点にプレス試乗会が開催された。(Motor Magazine 2020年12月号より)

スマートフォンを使った新コネクティビティ機能を追加

曇り空の下に現れた淡いグリーングレーのボディを纏ったニューQ2のデザインは、今日のアウディスポーティ路線に沿って変更を受けている。シングルフレームグリルはやや低くワイドになって、上縁とボンネットの間に細いスリットが入っているのがまず目がいく。

さらに左右にエアカーテンスリットを持った三角形のダミーエアインテークを与えられた新意匠のバンパー、そしてデジタルデザインのデイタイムドライビングライトを持つLEDヘッドライトユニットにはオプションでマトリックスライトシステムが用意されている。

一方、リアエンドはボディ下部に新しいデザインのフィニッシャーが目に付く程度の変更となる。全体的な印象はスポーティで大人っぽく成長した感じだ。ボディサイズは全長が大きくなって4208mmとなったが、全幅1794mmと全高1537mmは変わっていない。

さっそく乗り込んでインテリアを確認すると、ドライバー正面はクラシックな円形メーターが2個並ぶデザインのデフォルト画面を持った12.3インチバーチャルコックピットを配置、ダッシュボード上には8.3インチのナビゲーションスクリーンがレイアウトされている。

基本的には大きな変更はないが、新しいコネクティビティ機能としてオーナーがスマートフォンを使ってドアの開閉やライトを消す、さらにタンク容量を確認して航続可能距離を読み取ることなどができるようになった。

日本向けに用意されるパワートレーンは、まずは150ps/250Nmを発生する1.5L直4ガソリンターボエンジンのFF仕様(TFSI)と、150ps/360Nmの2L直4ディーゼルターボのFF仕様(TDI)の2モデルを設定。そして後にハイパワーモデルのSQ2が導入される予定だ。

画像: コンパクトなサイズと、ディーゼル特有の低回転からの十分なトルクのおかげで、大排気量車と伍す走りを楽しむことができた。

コンパクトなサイズと、ディーゼル特有の低回転からの十分なトルクのおかげで、大排気量車と伍す走りを楽しむことができた。

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