2020年11月5日、大掛かりなマイナーチェンジを果たしたレクサス ISが、日本で発売された。新型レクサス ISはエクステリアデザインの変更、ボディサイズの拡大、レクサス・セーフティー・センス+のアップデートに注目が集まるが、果たして従来モデルと比較してどのような変化を遂げたのか。マイナーチェンジ前後の新旧レクサス ISを比較してみよう。

ボディ拡大でどこがどう変化したのか

レクサス IS ビッグマイナーチェンジ最大のトピックは、やはりボディサイズの拡大。どれだけの変化があり、どんな恩恵をもたらしているのか、新旧レクサス IS 300h Fスポーツ(2WD)で比較してみよう。

マイナーチェンジとしては珍しくボディパネルから新しく造形し直して、ボディサイズを拡大した。新型は全長4710mm/全幅1840mm/全高1435mmで、それぞれ同30mm/30mm/5mmの増加だ。前後トレッドも拡大し、フロント1580mm(従来1535mm)、リア1570mm(同1540mm)へと拡幅され、運転時の車両安定性が一層増しているはずだ。

画像: ビッグマイナーチェンジでありながら、サイドからリアまでデザインを一新したレクサス IS。新型(上)ではリアドアからリアフェンダーにかかる上下2本のラインが強調され、パネルの凹凸を強調する。トランクリッドとテールランプの間に段差が入り、複雑な造形となった。

ビッグマイナーチェンジでありながら、サイドからリアまでデザインを一新したレクサス IS。新型(上)ではリアドアからリアフェンダーにかかる上下2本のラインが強調され、パネルの凹凸を強調する。トランクリッドとテールランプの間に段差が入り、複雑な造形となった。

前後フェンダーの拡大により、装着タイヤサイズも変更になっており、よりワイド&大径サイズのタイヤを履く。それでも最小回転半径は5.2mと変更はない。タイヤサイズはフロントで235/40R19(従来225/40R18)、リアで265/35R19(同255/35R18)とホイールを1インチ、タイヤ幅を約10mm、タイヤ外径を約640mmから約670mmにアップした。これだけの大掛かりなボディとタイヤの変更を行いながら、車両重量は10kg増の1690kgに留まる。

一般にタイヤ&ホイールを大径化した場合、デメリットとして重量増による乗り心地の悪化と動力性能の低下を伴うことが多い。一方で、タイヤのグリップ性能やブレーキ性能が向上するメリットが考えられる。新型レクサス ISではタイヤの大径化のメリットを享受するため、サスペンションの設定とホイールハブの変更で乗り心地向上を図られている。

具体的にはサスペンションのアッパーアームをアルミ製に、ホイールハブを従来の日本式から欧米式のハブボルトでタイヤセットを締結するタイプに変更することで、バネ下重量の軽減を図っている。ホイールハブの変更は高剛性化や軽量化、タイヤセットとホイールハブの締結力を強化など多くのメリットを生み出す。ハードなドライビングに対応できる欧米式のホイールハブだが、難点はタイヤ交換に手間がかかることだ。

画像: 新型レクサス IS Fスポーツのフロントタイヤ。欧米式のボルト式ホイールハブに変更したことで、ホイール側のボルト用穴が小型化でき、軽量化と高剛性が確保できる。

新型レクサス IS Fスポーツのフロントタイヤ。欧米式のボルト式ホイールハブに変更したことで、ホイール側のボルト用穴が小型化でき、軽量化と高剛性が確保できる。

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