1980年代、「クロカン」ブームを支えた4WDが、各自動車メーカーから続々と発売された。この連載企画では、今でいうSUVとは、ひと味もふた味も異なる「泥臭さやワイルドさ」を前面に押し出したクロカン4WDを紹介する。第19弾は「2代目 テラノ」だ。

テラノの最上級グレードとして「テラノ レグラス」を投入

画像: 1996年に登場した「テラノ レグラス」は、テラノとは異なる上質感を表現したエクステリアを採用。エンジンは新開発の3.2Lインタークーラー付ディーゼルターボ(150ps)と、3.3L V6ガソリンエンジン(170ps)を設定した。

1996年に登場した「テラノ レグラス」は、テラノとは異なる上質感を表現したエクステリアを採用。エンジンは新開発の3.2Lインタークーラー付ディーゼルターボ(150ps)と、3.3L V6ガソリンエンジン(170ps)を設定した。

テラノは初代モデルから北米や中近東など、海外からのニーズも多かった。それは2代目も同じで、1996年にはパスファインダー(テラノの海外名)をインフィニティ向けにアレンジした、ブランド初の上級SUV「インフィニティQX」をラインナップした。同年、このモデルを国内向けにリメイクし、最上級グレード「テラノ レグラス」として発売した。

レグラスは、より精悍なエクステリアデザインをはじめ、ゆったりとした室内など「上質感・高級感」を演出した。決してクロカン向きではないが、スポーティなSUVとして位置付けられた。また、レグラスにはオーテックが手がけたエアロパーツをまとった「スターファイヤ」も設定された。

時代を読み、SUVの新たな道を突き進んだテラノだったが、2002年に国内販売を終了した。一方、海外向けのパスファインダーは2004年に北米で3列シート、7人乗りのR51として販売され、2012年のモデルチェンジでR52へと進化したパスファインダーとして、今もテラノのDNAを受け継いでいる。

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