「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前の国産車は環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は「レクサス RX450h」だ。

レクサス RX450h(2009年)

画像: タコメーターがパワー/チャージメーターに変わり、メーターとカーナビ画面にエネルギーモニターの表示が加わり、ヘッドアップディスプレイも標準装備

タコメーターがパワー/チャージメーターに変わり、メーターとカーナビ画面にエネルギーモニターの表示が加わり、ヘッドアップディスプレイも標準装備

3世代目にして、日本でもトヨタ ハリアーからレクサス RXを名のるようになったプレミアムSUVのパイオニア。ノーマルのエンジンを搭載したRX350のインプレッションは以前に紹介したが、3カ月ほど遅れて発売されたトップブレードのハイブリッドモデル、RX450hにようやく試乗する機会を得た。

このモデルの前身にあたる、日本ではハリアー ハイブリッドと呼ばれていたモデルについては、かなり辛辣な評価がされていたこともあった。ベース車のハリアーはおおむね評価が高かったのだが、ハイブリッド化による車両重量の増加によって、とくにフロントが重くなったことで、走る、曲がる、止まるといったクルマの基本的な走りの印象がスポイルされているという評価が多かった。

とくに、箱根のようなワインディングロードを走ろうものなら、フロントの過重が大きいことでタイヤのショルダーがすぐに削れてグリップレベルが悪化し、思ったようなコーナリングラインをトレースできず、かなり怖い思いをしたという人もいたようだ。

だが、今回のRX ハイブリッドは、そんな悪評を払拭してくれそうだ。走り出してみると、まずハリアー ハイブリッドよりもかなり身軽になっているように感じられる。ところが、実際には車両重量は150kgも重くなっているのにもかかわらずだ。

画像: ハイブリッド車のエンジンルームもヘッドカバー部分を除いて、ほとんどが覆われている。

ハイブリッド車のエンジンルームもヘッドカバー部分を除いて、ほとんどが覆われている。

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