2020年の新車販売で注目されたのは、3年振りに軽ではなく登録車が月間販売1位になったことだろう。その車種がトヨタ ヤリス。従来日本ではヴィッツとして販売されていた車種で、2020年2月10日から販売開始となった。その注目の販売動向をご紹介する。

ここまでの台数実績を見て、1万台前後がヤリスの月販ペースとなるのではないかと考えていたが、その後の販売数はさらに上昇して9月に2万2066台。半期決算の月とはいえ、3月〜6月の販売ペースの約2倍を記録したのだ。10月も1万8592台として、この両月で国内の新車販売台数ナンバー1の座をつかみ取ったのだ。

しかし、この販売増を「さすが人気モデルだ」とするのは少し早計だ。この数字に、あるカラクリが潜んでいるからだ。

自販連の統計では、同一車名は合算する決まりになっている。トヨタは8月と9月に「ヤリス」を名乗る新型車を2台リリースした。それがSUVのヤリスクロス(8月31日発売)と、ワイドボディの3ドアハッチバック GRヤリス(9月4日発売)だ。この2台も発売前から予約商談会を実施しており、9月の5ドアハッチバックのヤリスの販売台数と合算され、「ヤリス」の販売台数になっているのだ。

画像: ヤリス(全長3940/全幅1695/全高1500mm)よりもひとまわり以上大きなヤリスクロス(全長4180/全幅1765/全高1590mm)だが、販売実績はヤリスにまとめられる。3ドアハッチバックのGRヤリスも同様だ。

ヤリス(全長3940/全幅1695/全高1500mm)よりもひとまわり以上大きなヤリスクロス(全長4180/全幅1765/全高1590mm)だが、販売実績はヤリスにまとめられる。3ドアハッチバックのGRヤリスも同様だ。

今後の自販連の新車販売台数で公開される「ヤリス」は、5ドアハッチバックだけでなくヤリスクロスとGRヤリスが合算される。そのため5ドアハッチバックのヤリスの販売動向はつかみづらくなるが、ヴィッツからの代替需要の多さを考えると今後も1万台前後の販売台数で推移すると思われる。ちなみに、さらっと「1万台」と言ったが、この壁を突破する車種は数少なく概ね月販ランキングのトップ3に入ってくる実力である。(文:猪俣義久)

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