90シリーズ、60シリーズに続きボルボXC40にもプラグインハイブリッドが導入された。モデル名も従来のPHEVが名乗っていたツインエンジンからリチャージへと変更しエンジンも国内ではボルボ初となる1.5L 3気筒エンジンを搭載する。今回は試乗した印象を報告する。(Motor Magazine 2020年10月号より)

PHEVらしいモーターの滑らかな加速フィールがいい

走り出すとボルボのPHEVらしい「スゥーッ」と滑らかでスマートな発進と常用速度で明らかに意識できるモーターの走行フィールが、とても好印象だった。よく考えればそれは当然で、ボルボは90/60シリーズに早くからPHEVを揃えているし、そもそもSPAもCMAも、こうした電動化を前提にしたプラットフォームなのだから相性が抜群なのは当然だろう。90/60系でその実力はすでに実証されているわけだから、それがXC40であっても完成度が高いことは少しも不思議ではない。

ただ試乗前に気になっていたこともあった。それは3気筒エンジンの仕上がり具合だ。パワーは十分か、気になる振動はあるのか、フットワークはどうか、といったところを中心に今回は確認した。

一般道、高速道路での試乗だったがそのどちらでも、不満のないレベル、いや十分に満足できる完成度であった。エンジンが始動しても、嫌な振動は感じられず、室内の静粛性も保たれていた。走行フィールもXC40らしい軽快さが味わえる。エンジン車としてもその実力はかなり高いと言える。

そうそう、ボルボといえばADASである。このXC40Cにも16種類を超える機能が標準で装備されている。これはさすがのひと言だ。さらに21年モデルから新車5年保証が導入されるというのだから驚きである。このセグメントでPHEVのSUVを選ぶなら、XC40がベストかもしれない。(文:千葉知充)

画像: ボルボで初めて1.5L 3気筒エンジンを採用、これにモーターを組み合わせ合計最高出力は262psを発生する。

ボルボで初めて1.5L 3気筒エンジンを採用、これにモーターを組み合わせ合計最高出力は262psを発生する。

■ボルボXC40リチャージ プラグインハイブリッドT5インスクリプション主要諸元

●全長×全幅×全高=4425×1875×1660mm
●ホイールベース=2700mm
●車両重量=1810kg
●エンジン=直3DOHターボ
●総排気量=1476cc
●最高出力=180ps/5800rpm
●最大トルク=265Nm/1500-3000rpm
●モーター最高出力=60kW/4000-11500rpm
●モーター最大トルク=160Nm/0-3000rpm
●駆動方式=FF
●トランスミッション=7速DCT
●車両価格(税込)=649万円

This article is a sponsored article by
''.