1974年にデビュー以来、コンパクトFF車のベンチマークであり続けるフォルクスワーゲン ゴルフ。日本でも間もなく8代目となる新型が発表されるが、その前に初代から現行型までのゴルフを振り返ってみたい。今回は、2代目ゴルフのバリエーションを紹介しよう。

ビスカスカップリングはフォルクスワーゲンの発明ではなく、それ以前にもアメリカのAMC(アメリカン モータース)などで採用されていたものの、耐久性などに問題を抱えていた。それがこの大量生産車の超優等生であるゴルフで採用されて以後、乗用車に普及することになる。ビスカスカップリングはシンプルな構造なので、今でもベーシックカーで採用されている。

シンクロは、同じグループ内のアウディのクワトロとは別ものであり、フォルクスワーゲンが独自に開発した技術だった。ゴルフの通常モデルで設定されたほか、GTI系モデルにも採用されている。変わり種としては「ゴルフ カントリー」という、地上高を高めた今でいうところのクロスオーバーSUV的モデルも少量生産された。まだクロスオーバーSUVが珍しい存在だったので、かなり大げさな仕立てだったが、その生産はヘビーデューディ4WD車を得意する、シュタイア ダイムラー プフ社に委託されていたのだった。(文:武田 隆)

画像: ゴルフ カントリー。ゴルフ2の車高を大幅に高めたうえに、ものものしいガード類などを装備し、ヘビューディーティな装い。

ゴルフ カントリー。ゴルフ2の車高を大幅に高めたうえに、ものものしいガード類などを装備し、ヘビューディーティな装い。

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