「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前の国産車は環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回「日産 スカイライン」だ。
日産 スカイライン(2010年:12代目 マイナーチェンジ)
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フロントまわりでは、バンパー/グリル/ヘッドランプなどのデザインを変更。上級モデルのフーガと似た雰囲気になった。
スカイラインとしては、じつに12代目となる現行型(編集部註:2010年当時)は、2006年秋に日本デビュー。それから3年以上を経た2010年の年明け早々に、マイナーチェンジを行なった。今回の変更点でいちばん注目すべきは、2.5Lエンジンを搭載したセダンが、エコカー減税の対象車となったことだ。ただし、7速ATのFR車のみだが。
スカイラインといえば当然ながらスポーツ&スペシャリティモデルとして3.7Lエンジンを搭載したモデルをチョイスしたくなるところだが、これまで3.7Lにしか組み合わされていなかった7速ATが2.5L搭載モデルにも設定された。これによって燃費の向上が実現され、「環境対策車普及促進税制」に適合したことで、自動車取得税と自動車重量税が50%減税になる。さらにエコカー補助金も加われば、お買い得感ますますアップするはずだ。
その他の変更点としては、外観ではフロントまわりの意匠が変更され、アルミホイールには新デザインが採用された。また、スポーティグレードのSPとSには、ワイド&ローなフォルムを際立たせる専用のエクステリアも採用されている。
インテリアに関しては、メーター類の照明色をホワイト系にし、表示されるフォントの変更などが行なわれている。さらに今回のマイナーチェンジではグレードの一部見直しも行なわれて、装備を簡略化した「Aパッケージ」が新たに設定されている。
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2.5Lエンジンは7速ATの採用により、燃費は11.2から12.2km/Lに向上。平成22年燃費基準+15%を達成する。