悠々とした走りと高い居住性を持つラグジュアリーSUV
レクサスLX570に搭載されるパワーユニットはトルクフルな5.7Lの自然吸気V8。もちろん本格的な4WD機構を備えオンロードからオフロードまで安定したドライビングを実現している。そして力強さとラグジュアリーさが融合した内外装、先進的な空調システム「レクサス クライメイト コンシェルジュ」や降車時に自動で車高調整を行う「乗降モード」いった快適装備を標準装備しているのも特徴となる。試乗の前にそれぞれをもう少し細かく見ていこう。
エクステリアの特徴は伸びやかさとダイナミックさ
エクステリアでまず目立つところはフロントビューだ。ロア部を厚くした安定感が特徴となっている。プロテクター形状のグリル下端部など、力強さと洗練を兼ね備えたスピンドルグリルが与えられた。サイドビューも伸びやかでありつつ、厚みを持たせてダイナミックさを強調している。他に目立つところではLEDシーケンシャルターンシグナルランプが挙げられるだろう。これはレクサスで初採用となるもので、ラグジュアリー性を高めている。
インテリアは、機能性に配慮しながら、金属や革、本木目を使い分けることにより、異なる素材のコントラストを際立たせ、上質感を演出している。もちろん本格的4WD車としてオフロードでのハードな走行でも車両姿勢の把握を容易にするために、水平基調のインストルメントパネルとし、視認性の確保も抜かりはない。
パワートレーンは5.7LのV8 DOHCとなる。最高出力は377ps/5600rpm、最大トルクが534Nm/3200rpmという強力なもの。使用用途に合わせて低中速域を重視した出力特性で、2000rpmから最大トルクの90%を発生させるワイドなトルクバンドが特徴だ。トランスミッションはスーパーインテリジェント8速AT(8SuperECT)を組み合わせた。これによりオンロードでは伸びやかな加速を、オフロードでは低・中速域での力強さを発生する仕様となっている。
カスタマイズモードを搭載したドライブモードセレクトをレクサスで初採用したことも注目される。カスタマイズモードを選択することにより、パワートレーン、シャシ、空調の各制御の組み合わせを自由に選択でき、ドライバーの嗜好に応じた快適なドライビングが可能となっている。