2020年末に一部改良されたマツダ ロードスター。今回はパワートレーンなどに変更はないが、インテリアやボディカラーに新色を採用したソフトトップとRFに試乗してみた。

エンジン排気量+500ccの余裕。ロードスターRFにも試乗

とはいえオープンは、夏は暑い、冬は寒い、春は花粉症持ちにはツライ、秋は長雨や台風・・・と、日本ではオープンエアドライブを楽しめる期間は少ない。それに年をとってくるとオープンは気恥ずかしい。それでも、たまにはサンルーフよりも開放感を味わいたいというゼイタクな人のために登場したのが、RFだ。

まず、クローズドのクーペスタイルがいい。これがオリジナルではないかと思えるほど、デザインが決まっている。電動でハードトップをオープンにしてもタルガトップ風だから、周囲の視線を浴びることも少ないだろう。もちろん、ハイウエイ走行でも風の巻き込みは少ないが、オープン感覚は十分に味わえる。

車両重量はソフトトップより約100kg重いが、エンジンは2Lの184psだから、走りっぷりに問題はない。パワーウエイトレシオは、今回の試乗車ではソフトトップが7.73kg/ps、RFが5.98kg/psだから、十分以上にパワフル。さすがに軽快感はソフトトップに譲るが、RFでも重さを感じることはなく、小気味良いタッチのマニュアルシフトを駆使して走るのは楽しい。

画像: ピュアホワイトのインテリアが美しい。写真はソフトトップのインパネだが、RFもトップ開閉スイッチ以外はほとんど同じだ。

ピュアホワイトのインテリアが美しい。写真はソフトトップのインパネだが、RFもトップ開閉スイッチ以外はほとんど同じだ。

ギア比はファイナルも含めて両車とも同じ。6速100km/h走行でのエンジン回転数は約2500rpmといったところ。したがって低速域でのピックアップやトルク感はRFのほうが上だが、ソフトトップの1.5Lでも遜色はない。むしろ、50ps以上ものパワー差があるとは思えないほど活発だ。となれば、ソフトトップにRFの2Lエンジンを搭載すれば、かなりのホットモデルが期待できるのだが、それは本来のロードスターが目指しているものではなくなってしまうのだろう。

ピュアホワイトのインテリアは明るく、ダーク系のボディカラー(RFはマシーングレープレミアムメタリック)ともマッチしていて、ロードスターに上質感や高級感をプラスしている。ただし汚れが目立つから、新しいデニムを履いて乗ったり、車内での飲食は控えたほうが良さそうだ。

軽快な走りに上質感を加えたロードスター。次は、どんな進化を見せてくれるのだろうか。(文:Webモーターマガジン編集部 篠原政明/写真:井上雅行)

※ロードスター ホワイトセレクションに関しては、「ロードスターブロス Vol.19」でも紹介しています。

画像: 軽快な走りに上質感が加えられた、ロードスター ホワイトセレクション。次は、どんな進化を見せるのだろうか。

軽快な走りに上質感が加えられた、ロードスター ホワイトセレクション。次は、どんな進化を見せるのだろうか。

マツダ ロードスター Sレザーパッケージ ホワイトセレクション 主要諸元

●全長×全幅×全高:3915×1735×1235mm
●ホイールベース:2310mm
●車両重量:1020kg
●エンジン:直4 DOHC
●総排気量:1496cc
●最高出力:97kW(132ps)/7000rpm
●最大トルク:152Nm(15.5kgm)/4500rpm
●トランスミッション:6速MT
●駆動方式:FR
●燃料・タンク容量:プレミアム・40L
●WLTCモード燃費:16.8km/L
●タイヤサイズ:195/50R16
●車両価格(税込):320万9800円

マツダ ロードスターRF VSホワイトセレクション 主要諸元

●全長×全幅×全高:3915×1735×1245mm
●ホイールベース:2310mm
●車両重量:1100kg
●エンジン:直4 DOHC
●総排気量:1997cc
●最高出力:135kW(184ps)/7000rpm
●最大トルク:205Nm(20.9kgm)/4000rpm
●トランスミッション:6速MT
●駆動方式:FR
●燃料・タンク容量:プレミアム・45L
●WLTCモード燃費:15.8km/L
●タイヤサイズ:205/45R17
●車両価格(税込):377万6300円

画像: 純白のインテリア ロードスター「ホワイトセレクション」がNDとRFに追加ラインアップ! www.youtube.com

純白のインテリア ロードスター「ホワイトセレクション」がNDとRFに追加ラインアップ!

www.youtube.com

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