新たなパワートレーンのラインアップに加えADASを充実
2015年にデビューしたフォルクスワーゲンの基幹モデル8代目パサート シリーズ(パサート、ヴァリアント、オールトラック)にマイナーチェンジが行われた。
まず注目したいのが新たなパワートレーンの採用だ。ガソリンエンジン仕様を従来の1.4L直4ターボから、新たに1.5L直4ターボ(トランスミッションは7速DCTで変更なし)を採用。さらに2L直4ディーゼルターボに組み合わされるトランスミッションを、従来の6速DCTから7速DCTへと多段化される。これまで以上のスムーズな乗り心地を目指してのことだという。ちなみに新搭載の1.5L直4ターボの最高出力は150ps、最大トルクは250Nmとなる。
これと同時に先進運転支援システム(ADAS)の充実も図られた。同一車線内全車速運転支援システム「Travel Assist(トラベルアシスト)」とLEDマトリックスヘッドライト「IQ.LIGHT(IQ.ライト)」がフォルクスワーゲン車として初の採用となった。
「トラベルアシスト」は、従来の渋滞追従支援システム「Traffic Assist(トラフィックアシスト)」をさらに進化させたもので、あらかじめ設定した車速内において前走車との車間及び走行レーンの維持をサポートし、高速道路や自動車専用道路などでの長距離移動で疲労を軽減、安全性の向上に役立つシステムだ。
もうひとつの「IQ.ライト」はフロントカメラで対向車や先行車を検知し、ヘッドライト(マトリックスモジュール)に搭載されたLEDを個別に制御することで、最適な配光を可能としたシステム。安全性だけでなく、ダイナミックターンインジケーター(通称:シーケンシャルウインカー)との相乗効果で、右左折時の被視認性向上にも貢献する。
エクステリアは、フロントとリアバンパー、ラジエーターグリルのデザインを変更して力強さを強調、さらに従来リアのサイドにあった「PASSAT」のロゴを中央部分に移動している。これは最新のフォルクスワーゲンデザインの文法だ。
インテリアではダッシュパネルのアナログ時計が、バックライトとスタイリッシュな「PASSAT」ロゴ付きとなった。アンビエントライトのカラーもインフォテイメントシステムとデジタルメータークラスターと連動する光色となり、先進性を強調するものとなっている。
今や必須となりつつあるインフォテイメントシステムには、常時コネクティッドの新世代インフォテイメントシステムを採用。さらにオンラインサービス「We Connect(ウイコネクト)」との組合せで、最新の渋滞情報を入手できるだけでなく、スマートフォンの専用アプリでサイドウインドーの閉め忘れや駐車位置情報の確認、車両ドアの解錠・施錠などをすることもできる。
ボディカラーは、パサートが新色のアクアマリンブルーメタリックを含む4色、ヴァリアントがRライン専用色のラピスブルーメタリックを含む5色、オールトラックがアクアマリンブルーメタリックを含む5色の展開となる。
フォルクスワーゲン パサート シリーズ ラインナップ
■パサート
・TSI エレガンス(1.5L TSI<150ps/250Nm>/FF):429万9000円
・TSI エレガンス アドバンス(1.5L TSI<150ps/250Nm>/FF):499万9000円
・TDI エレガンス(2L TDI<190ps/400Nm>/FF):464万9000円
・TDI エレガンス アドバンス(2L TDI<190ps/400Nm>/FF):534万9000円
■パサート ヴァリアント
・TSI エレガンス(1.5L TSI<150ps/250Nm>/FF):449万9000円
・TSI エレガンス アドバンス(1.5L TSI<150ps/250Nm>/FF):519万9000円
・TDI エレガンス(2L TDI<190ps/400Nm>/FF):484万9000円
・TDI エレガンス アドバンス(2L TDI<190ps/400Nm>/FF):554万9000円
・TDI Rライン(2L TDI<190ps/400Nm>/FF):584万9000円
■パサート オールトラック
・TDI 4モーション(2L TDI<190ps/400Nm>/4WD):552万9000円
・TDI 4モーション アドバンス(2L TDI<190ps/400Nm>/4WD):604万9000円
※トランスミッションはすべて7速DCT