ランボルギーニ ガヤルド LP550-2(2010年:車種追加)
![画像: ガヤルドのドアは普通のスイング式。LP550-2には試乗車のeギアと6速MT(2303万1750円)が設定されている。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2021/05/12/2b9e7b06b3c904bfddbcb9c29dbdb90b078990a2_xlarge.jpg)
ガヤルドのドアは普通のスイング式。LP550-2には試乗車のeギアと6速MT(2303万1750円)が設定されている。
イタリアを代表するスーパースポーツカー メーカーとして知られるランボルギーニは、1990年代終盤からアウディの傘下に入り、順調に成長を続けてきた。アウディのコントロールによって、ランボルギーニのクルマ作りに対するコンセプトは大きく変わった。その象徴ともいえるのが、ロードカーにとってベストな駆動方式はフルタイム4WDであるという、確固たる哲学だ。
しかし、ランボルギーニは昨年(編集部註:2009年)に限定発売した「ガヤルドLP550-2 バレンティーノ・バルボーニ」で、ついに久々のRWD(後輪駆動)モデルを投入した。そして今回、その成功を受けて「LP550-2」のシリーズ化を実現してきたのだった。
センターデフにビスカスカップリングを用いたフルタイム4WD仕様の「LP560-4」と、RWD仕様の「LP550-2」の違い。それはミッドシップ搭載される5.2L版のV型10気筒エンジンのパワースペック。そして駆動方式の違いに伴う、シャシセッティングの差に集約できる。
まず注目されるのは、4WD仕様に対して最高出力は10psのハンディキャップがある550ps仕様のエンジンだが、これは同様の比較で、車重が4WD仕様よりも30kg軽量であることを考えれば、決定的なハンディキャップとはならないはずだ。公称の0→100km/h加速は3.9秒、最高速度は320km/h。
最高出力の発生回転数が8000rpmというデータが象徴するとおり、LP550-2のエンジンは高回転型で、かつレブリミットまで、そのスムーズさを損なわない。ランボルギーニ、そしてアウディの力作ともいえる珠玉のV型10気筒エンジンだ。