「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、レクサス CT200hだ。

レクサス CT200h(2011年:ニューモデル)

画像: いわゆるCセグメントのハッチバック車だが、リアウインドーと連続するデザインのCピラーのサイドウインドーがユニーク。

いわゆるCセグメントのハッチバック車だが、リアウインドーと連続するデザインのCピラーのサイドウインドーがユニーク。

レクサス最小、そしてレクサス初のハッチバックモデル「CT200h」がデビューした。以前にプロトタイプは試乗したが、ようやく市販モデルに試乗できた。パワーユニットは排気量1.8Lのアトキンソンサイクルエンジンにトヨタハイブリッドシステムを組み合わせたもの。つまりプリウスのコンポーネンツと共通で、それをCT200h向けにアレンジしている。

といっても制御系が異なり、とくに「エコ/ノーマル/スポーツ」と3つに分かれたドライブモードがこのクルマのキャラクターを明快にしている。エコはアクセルの踏み込み量に対してパワーがマイルドに出て、スポーツではレスポンスがシャープになる。これは昇圧回路の電圧を制御することで出力特性を変える、ハイブリッドならではの制御だ。

またそれぞれのモードで電動パワーステアリング(EPS)の制御も変えているので、スポーツとエコではドライブフィールにかなり違いがある。視覚的には、エコとノーマルではハイブリッドインジケーターが表示されるがスポーツではタコメーターに切り替わる。

これらからもわかるように、CT200hはキビキビ走ることを身上としている。ドライビングポジションを低めに設定し、ステアリングを立てたことで、今どき珍しいスポーツカー的なのびのびとしたポジションが取れる。ホイールベースが短いためにプリウスやレクサスHSほど後席のレッグスペースは広くはないが、そのぶんキビキビと走り、ドライバーとの一体感が強い。

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